こんにちは。ヌリエです。トモクラの妻です。
先日、軽い気持ちで夫婦で受けてみた「おうちでドック」のお話を書かせていただこうと思います。
夫バージョンの記事はこちら。
はじめにお断りしておきますが、夫の記事は悲観的な雰囲気満載で「そんなに危ないのか!?」という感じですが、実際はそんな深刻な状態ではありません。
今回は、妻目線+その後のお話です。
おうちでドックを利用したきっかけ
我が家は共に会社員。
健康診断は毎年受けており、血液検査の結果も特に大きな問題はありません。
でも、ふと思いました。
これ、がんに関する検査項目は入っていないわね・・・
去年胃カメラを受けて、ピロリ菌も除菌しました。
同時に大腸カメラも受けたのですが、これがめっちゃ痛くて。痛くて痛くて最後まで検査できなかったのです。
でもその時は、まぁまだ若いし、再検査はもう少し先でもいいかなぁ…なんて先延ばしにしました。
ほんとに痛かったので、お恥ずかしながら正直また受けるのが怖い。。という気持ちでした。
でもどこか自分の中でずっと引っかかっていました。この時カメラが入ったところまでは問題なかったけど、その先にがんがあったら?
実は父親が大腸がんを経験しているのと、昔からお腹が弱いので、なんとなく心配な部位だったのです。
おうちでドックとは?
そんな時に「おうちでドック」を知りました。
忙しいビジネスマンや、子育て中の方、そうでなくても病院嫌いの方にとって、病院へ行くのって何だか気が重いですよね。
そんな時に家で簡単に検査して、郵送するだけで、がんのリスクチェックが出来る商品です。
今回私が受けてみたのは
「がんリスクチェッカー」
「生活習慣病チェッカー」という糖尿病などの生活習慣病のリスクを調べるキットもあるのですが、会社の検査項目と重複しているところが多かったので今回はやめておきました。
会社の検査項目に無い方や、自営業や主婦などで定期的に健康診断を受けていない方にはおすすめかと思います。
今回我が家は夫婦で検査しましたが、性別によって検査項目が異なり、具体的に検査できる腫瘍マーカーは下記です。
男性 | p53抗体 | 大腸がん、食道がん |
PSA | 前立腺がん | |
女性 | p53抗体 | 大腸がん、食道がん、子宮がん、乳がん |
CA15-3 | 乳がん |
検査方法は指先に針をパチンと刺して少量の血を取り、送り返すだけ。
超簡単でした!痛みもほとんどありません。
その時は鼻歌歌いながら気軽に構えてました。
検査結果
2週間ほど過ぎたころ、夫の検査結果だけが先に送られてきました。
あれ?同時に送ったのに、なんで夫のだけ…?
超絶ネガティブな私は、その時点で、かなり不安になりました。
更に数日後、私の結果がついに送られてきました。
特に問題なければ検査結果の用紙だけなので薄い封筒で届くんですが
届いたのは、箱。
夫のと違う・・・!
それを見た時点で心臓は早鐘。
中には再検査キット。
「異物が混入した可能性があります。再検査してください」
と書かれていて、がんの疑いがあるとは一言も書かれていませんでしたが、よく読むと、基準値を超えていたため再検査をするということらしいです。
「2か月以内に返送ください」と書かれていたと思いますが、その日のうちに再検査して、翌日には返送しました。
そこから結果が届くまでは、ネガティブ全開。
今まで経験したことがないくらい落ち込みました。
それまで「自分ががんかもしれない」なんて思ったこともなく、死なんてまだまだ遠い先の話だと思っていたけれど一気に現実的になったのです。
自分はもしかしたら、がんかもしれない。
その時思ったのは、娘のこと。
もしも私がいなくなったらどうなる?
我が家は一人っ子です。
様々な理由から一人っ子になりましたが、私は娘が一人っ子になるだろうと覚悟したとき、思ったことがあります。
「娘が結婚するまでは死ねない。」
なので、いざ命にかかわる病気の疑いが出てきて
「死ぬのが怖い」という感情より、とにかく娘の今後の人生がどうなるのか。
それだけが心配でした。
女の子なので、パパには相談しづらいことも今後たくさん出てくるでしょう。
夫が余裕がなくて怒りっぽくなった時、いつもは私がフォローするけど、私がいなくなれば頼れる人がいなくなってしまいます。
姉妹でもいれば何かと相談しあったりできるだろうけどそれもできない。
そして共働きなので経済的にもしんどくなるだろう…
がん保険入ってなかったけど今から入れるのかな。
そしてもし、夫までいなくなったりしたら、娘は一人だ。
そしたら遠くに住んでる妹家族が引き取ってくれるだろうか。。。
卒業式も、成人式も、結婚式も、孫の顔も、娘の近くで見たいし、見れると思っていました。
当たり前のように訪れると信じて疑っていなかった未来が、すべて消えてしまうかもしれない。
とにかく怖くて悲しくて押しつぶされそうでした。
再検査結果は「基準値超過」
再検査結果は、やはり基準値超過。
がんの疑いが有るため早めに病院を受診するように、とのことでした。
再検査キットが届いた時点である程度覚悟はできていたので、あまり驚きませんでした。
私が基準値を超えていたのは「p53抗体」
基準値が1.3U/mlのところ、1.7U/mlとのことでした。
正直、ネットの色々な体験談などで見ていた数値よりも低い数値で、少しだけホッとした部分がありました。
もし癌だったとしても初期なのかな。
初期なら、治療で完治することもできるのかな、と。
数値による進行度の違いなど医学的なことは分かりませんが。。
受診の前におうちでドックサポートセンターに電話するのですが、「基準値を超えたからと言ってがんが確定したわけではない」ということは念を押して言われました。
ちょうど自治体の子宮頸がん検診の時期だったので、すぐに産婦人科を受診して検査を受け、結果は陰性。
そして、ずっと気になってた大腸カメラを受けることにしました。
大腸内視鏡検査で大腸ポリープ発見
前回がとにかく痛かったので、今回は静脈麻酔で眠った状態で受けられる病院を選びました。
完全に寝てる間に終わったので、びっくりするくらいラクでした。
もちろん下剤を飲んでお腹を空っぽにするのは大変ですが、それさえ終われば寝てるだけです。
気付いたらベッドに寝ていて、次回も絶対麻酔にしようと心に決めました。
そして検査結果は1.3cmという大きめの「大腸ポリープ」があり、内視鏡手術で切除したとのことでした。
医師の説明では
良性だが、結構大きい。このまま放置していたらがんになっていた可能性が高い。今回取ってよかったと思うよ。
とのことでした。
ネットで調べたところ1cmを超えるポリープはがん化する確率が30%程度にもなるそう。
本当に、今回切除できてよかったです。
次回は2~3年後にまた検査するように、とのことでした。
検査してよかった!
結果的に、がんではなく大腸ポリープが見つかりました。
p53抗体については「どこにがんがあるか分からないから、心配が増えるだけだ」と反対の立場のお医者さんもいるようです。
でも、自分の身体に気をかけて、受診するきっかけになるなら私は良いと思います。
実際私もずっと先延ばしにしていた大腸カメラでしたが、これをきっかけにすぐに受診しました。
もしどこにあるか分からなくても、定期的に検診を受けたり、生活習慣を見直したり、その後の行動を変えることはできます。
最近は「がんは治る病気」だと言われますが、それは「早期発見できた場合」です。
そして、がんの中には、自覚症状が出てくるころには相当悪化しているというものも多いそうです。
その前に、定期的に検診を受けること。
おうちでドックは、あくまでリスクを調べるものであって、がんの診断をするものではありません。
もちろん人間ドックやがん検診を受ける方が良いと思います。
ただ、このp53抗体は、がんの比較的早期で高値になることが多く、便潜血検査で見過ごされる患者さんを見つけることもあるそうです。
腫瘍マーカーで基準値を超えたからと言って「がんである」わけではないし、逆に基準値を超えなかったからといって「がんではない」と言えるわけでもない。
曖昧なところがあるので、お医者さんの中でも腫瘍マーカーについては意見が分かれています。
ただ
・病院が嫌いで、できれば行きたくない…
・忙しくて病院に行く暇がない…
・コロナ渦で病院行くのは抵抗がある…
・大腸カメラは恥ずかしいので抵抗がある
・めんどくさくて先延ばしにしている…
という方も多いと思います。
そんな場合は、まずはおうちでドックでリスクチェックをしてみても良いと思います。
私は検査してよかったです。
そしてこれからも定期的に検診を受けようと思います。
自分の体と向き合うきっかけに、ぜひおすすめします。
大切な家族と少しでも長くいっしょにいるために、私も自分の体を定期的に見直したいと思います。
男性用、女性用、がんチェッカーのみ、生活習慣病のみなども選べます。