以前こんな記事を書きました。
最近の電気代は上がり続ける一方です。
少し前に再エネ賦課金が1万円増えるニュースも話題になりましたよね。。。
上がり続ける電気代は、確実に僕らの家計にダメージを与えています。
あたしゃあ毎月電気代払うために働いてるんか・・・
こんなんイヤですよね。
でも、
残念ながら電気代は今後も上がり続ける可能性が高いです。
その原因の一つが
「脱炭素(カーボンニュートラル)と分散化電源」
であると僕は考えています。
と言うわけで今回は、世の中が進めている取り組みが家計(電気代)に与える影響について考えてみたいと思います。
今回の記事を読んで頂ければ世界のトレンドと、それが僕たちに与える影響が分かるようになっています。
完全なる僕個人の考え、考察なのでその点はご承知おき下さいね。
少し専門的な言葉も出てきますが、初心者でも分かりやすいように解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいって頂ければと思います。
それではいきましょう!
世界が脱炭素(カーボンニュートラル)に向かうと電気代はどうなる?
近年、地球が暑くなっています。
そして、何かよー分からんですがその原因とされる二酸化炭素を減らそうと言うメガトレンドが形成されています。
それが脱炭素(カーボンニュートラル)に向けた取り組み。
そんなトレンドの中で、電気を作り出すための「発電」事業はその在り方が大きく見直されようとしていて。
具体的には、
『二酸化炭素を出さないクリーンな発電方法(太陽光発電など)』
が注目されていますよね。
今まではデカイ発電所をドカッと作って、そこでバンバン石炭などを燃やして発電していました。
でも、
これからの時代は各地に散らばったソーラー発電などの小さな発電所がチマチマ発電する時代になるかもしれません。
もちろんデカイ発電所も残るでしょうし、そのバランスが大事なんですが。
『今までは無かった発電所が至る所にできる』
そして
『至る所にある発電所をまとめて管理し、うまく扱っていく必要がある』
分・散・化・電・源 の時代が来ようとしています。
ではさっそく結論いきましょう。僕の考える未来予想図、それは。
脱炭素を目指した電源のクリーン化とその分散化により、
『電気代は長期トレンドで高くなり続ける!』
僕はこう考えています。
電源をクリーンにする事も、各地に散らばった電源をまとめてうまく管理する事もタダではできません。
新しいものが導入されるわけなので、当然お金がかかります。
で。
そこでかかったコストは確実に我々の電気代に反映されます。
ソーラーのFIT(固定価格買取)制度にかかる再エネ賦課金がまさしくそうですよね。
試しに我が家の再エネ賦課金の負担を見てみましょう。
2015年4月の負担がコチラ。
1kWhあたり0.75円。
で、これが最近の負担。
1kWhあたり3.45円。
過去の推移をグラフで見てみても、だんだんと右肩上がりに高くなってきているのが分かりますね。
※2023年度は色々な事情で大きく下がっていますが、2024/4~元の水準以上に上がる予定です。
ちなみに2024年度の再エネ賦課金は3.49円/1kWhになる見込みですので、
1ヶ月に400kwh電気を使う家庭の場合、今の負担金額は1,396円/月です。
わずか10年弱で、その負担は0.75円→3.49円に4倍以上もアップしていますね。
太陽光発電を普及させるために、僕たち国民に広く薄く負担を強いる。
その“広く薄く”が、地味に家計にダメージを与えるレベルに達している。
このように、今世界がやろうとしていることはコストがかかります。
そしてそのコストは、何だかんだ僕たちが負担することになるんです。
そしてそれに対抗するには、自宅にソーラー発電を導入するのが良い。
まずはコレを覚えておいて下さい。
太陽光発電の導入を検討する。
それでは、少し視点をずらしてさらに深掘りしていきましょう。
環境価値と経済価値は一致しない
最近の世の中は、総じて「エコ」を前面に押し出していますよね。
・脱炭素、カーボンニュートラルだ!
・原発は危ないので使いたくない!
・火力発電はエコじゃない!
・ソーラーパネルだ!蓄電池だ!風力発電だー!
これはもう逃れられない世界的なメガトレンド・・・
でも。
これらを実現しようとすると、めちゃくちゃ弊害があるんですよね。
それは・・・
「地球にやさしく」=「僕たちのお財布に優しくない」
ってこと。
さっき話したように、僕たちの負担(電気代)は確実に上がります。
正直言ってそんなんイヤですよね?
そりゃあ長期的に見れば、地球にとって優しいんでしょう。
地球が長く健全に安定稼働することは、我々人類にとっても価値のあることだとは思います。
でもですよ。
ぶっちゃけCO2がーとか言われても、関係なく無いすか?
それ、日々の生活に関係あります?
うちの電気代上がんのやだなー
って感じじゃないっスか?
なので。
『環境価値と経済価値は一致しない』んですよねー。
正確に言うと、
マクロ視点(大きい視点)で長期的に見ると一致するかもしれないけど。
ミクロ視点(小さい視点)で短期的に見ると一致しない。
つまりは今生きてる僕たちの負担は上がって、その恩恵をあまり感じないまま死んでいく。
『今を犠牲にして、将来の子供達のためにキレイな地球を残そうぜ。』
そういうことなんですよね。
ここにこの政策、取り組みの難しさがあると僕は思っています。
地球環境を守ることは大事だけど。
今を生きる人々の生活をぶっ壊してまでやる事じゃあない。
こう思います。
まぁでもどっちも大事なんで、結局はバランスなんでしょうけど。
脱炭素だけじゃない、電気代が上がる原因はまだある。
さて、少し話がわき道に逸れますが。
ここでは電気代が上がるもう一つの要因についても触れておきましょう。
脱炭素だけでなく、電気代が上がる理由は他にもあります。
それは。
「燃料費調整額」
コレも電気代を高くする大きな要因の一つです。
最近では再エネ賦課金より、こっちの方がホットな話題ですよね。
これ、火力発電などで使う燃料費の仕入れ価格が高くなると上がるんですけど。
・ウクライナの影響で燃料費爆上がり
・原発止まってるので火力発電フル稼働!燃料もめっちゃ要る
って事で下がる気配がありませんなー。
このように現在は電気代が上がり続ける理由しかありません。
また脱炭素の取り組みは将来にわたって長く続く取り組みのため、今後も電気代は上がり、僕たちの負担もアップするんじゃないかなーと見ています。
続いては、少し遠い将来に目を向け、これからの電気を取り巻く環境、その価値がどう変わっていくのかを考えてみたいと思います。
脱炭素社会において、クリーン電源の価値はどうなる?
ここでは脱炭素(カーボンニュートラル)が進んだ世界において、その電源の扱いがどうなるかについて考えてみたいと思います。
完全に僕の想像、というか妄想に近い意見なので参考程度に頼んますね(笑)
結論から言うと、太陽光発電などで作られたクリーンな電気は、
『基本的に価値が上がる』
と考えています。
その理由を解説していきます。
まず、現在の世の中にある技術では電気に色をつけることは出来ません。
あなたの家庭のコンセントに来ている電気が、
「CO 2を出すクリーンじゃない火力発電」で作られた電気なのか、それとも
「CO2を出さないクリーンなソーラー発電」で作られた電気なのかは分かりませんよね。
コレが将来解決される。
つまりは電気に色をつけることが出来るようになると思います。
一部業界では既にカーボンクレジットなどの取り組みが始まっていて、クリーンな電気について価値がつき始めていますが、将来これが一般レベルにまで降りてくるのではないでしょうか。
細かい内容は割愛しますが、例えばブロックチェーンを用いた技術により、個人の所有する発電所で作られた電気に、単なる電気としての価値以外に、「環境価値」という新たな付加価値が付与されると共に、その信頼性が担保される時代が来ると思います。
FITからFIPへ、そしてそのさらに先へと。
電気取引に関する世界観は今後もどんどん変容していくと思います。
この将来予想を踏まえて、いま、そして今後僕たちが取るべき行動、対策について考えていきましょう。
そんな時代に僕たちが出来る対策は?
最後に、電気代が上がり続けるこんな時代に僕達が取るべき行動について触れて終わりにしましょう。
一言で言うとコレかな。
ソーラーつけましょう(笑)
以前こんな考察記事も書きました。
上がる電気代に備えて出来る対策は色々ありますが、可能であれば自宅にソーラー発電を付けるのが一番良いと僕は考えています。
ソーラーがある事で目先の電気代対策だけでなく、将来更なる付加価値を産む可能性もあります。
10kWh以上のソーラの場合、(今のところは)消費税の増税対策にもなりますしね。
脱炭素(カーボンニュートラル)という世界中が取り組む施作があります。
このメガトレンドに乗っかる準備をしてみるのも一手ではないでしょうか。
もちろん将来どうなるかは分かりません。
脱炭素なんて、単に欧州が言い出しただけのブーム的なものかもしれません。
このトレンドがいつまで続くか分かりませんし、なんならウクライナ問題で今はそれどころじゃあ無い。
そんな声すら聞こえてきます。
ただ、既にコレが世界を巻き込む大きな流れになっていることは間違い無いですし、日本国内においても巨額のマネーが動いている事も事実です。
今はこのお金を巡って、さまざまな企業が脱炭素に取り組む施作を競っている状態です。
脱炭素社会が実現された時、上がった電気代で煽りを受けるのは何も持っていない人。
そして、
恩恵を受けるのは自前でクリーンな電気を生み出せる人=ソーラー発電を持っている人。
になる可能性が高いのではないでしょうか。
もちろん、目先の設備投資のお金は必要になります。
でも、そのリスクをとっておかないと世の中の変化、その煽りを全て金銭で受けることにもなります。
電気代が毎月10万とかの世の中になったら、あなたは耐えられるでしょうか。
僕は絶対ムリ。
今の時点でも、太陽光付けておいて良かったなーと心から思います。
将来は予測できませんが、今の選択肢の一つとして。
また、将来選択肢を増やすためにも。
太陽光発電の導入について検討してみてはいかがでしょう。
まとめ
今回は「家庭の電気代に影響あり!?」と題しまして、脱炭素(カーボンニュートラル)と分散化電源が生み出す弊害とその対策について解説してきました。
最後に改めて要点を整理しておきましょう。
いま、世界はどんどん暑くなっています。
そしてその原因はCO 2(二酸化炭素)とされ、世界中で脱炭素(カーボンニュートラル)に向けたトレンドが形成されています。
このメガトレンドの煽りを受けて
『電気代は長期トレンドで高くなり続ける!』
僕はこう考えています。
電源をクリーンにする事も、各地に散らばった電源をまとめてうまく管理する事もタダではできません。
新しいものが導入されるわけなので、当然お金がかかります。
そして。
そこでかかったコストは確実に我々の電気代に反映されます。
最近の世の中は、総じて「エコ」を前面に押し出していますが、
そこで気をつけておかなければいけないのは、
「環境価値」=「経済価値」とならない点。
「地球にやさしく」=「僕たちのお財布に優しくない」ってことですね。
さらに最近では、脱炭素だけでなくウクライナ問題に端を発する燃料費の高騰や、日米金利差による円安進行なんかも電気代の値上がりに影響を与えています。
このように電気代が上がる要因だらけの現状トレンドにおいて、無策でいることは超危険。
電気代が上がれば上がるほど、その負担を全て金銭、『お金』で受けることになります。
毎月の電気代が10万円とかマジで勘弁ですよね・・・
上がる電気代に備えて出来る対策は色々ありますが、可能であれば自宅にソーラー発電を付けるのが一番良いと僕は考えています。
ソーラーがある事で目先の電気代対策だけでなく、将来更なる付加価値を産む可能性もあります。
将来、脱炭素社会が実現された時、
煽りを受けるのは何も持っていない人。
そして、恩恵を受けるのは
自前でクリーンな電気を生み出せる人=ソーラー発電を持っている人。
になる可能性が高いのではないでしょうか。
今後の世の中が実際どうなるか分かりませんし、どう対策するのが正解なのか難しい問題ではありますが、今回の僕の見解を一つのモデルケースとして参考にして頂ければ嬉しく思います。
それではまたっ
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。