浄化槽の維持管理って結構お金がかかります。
お住いの地域によっても多少金額は変わりますが、大体年間で5万円ぐらいが相場でしょう。
じ、地味に高いっスよね・・・
この高額な浄化槽の維持管理費用負担を少しでも緩和するため、なんと市町村が補助金を出してくれる地域もあるんです!
補助金は検査手数料の数千円程度を補助してくれるところから、高いところでは2万円以上の補助金が出る地域もあります。
コレはもう問答無用で利用するっきゃないですよね!!
僕の住んでいる地域でも補助金が出るんですが、実は最初の年は補助金をもらうことが出来ませんでした。
本当にささいな、ちょっとした勘違いがアダとなりました。
そもそも浄化槽なんて家を建てるまでは全く興味のなかった設備。
そんな興味のない設備の維持管理なんて詳しく知るハズもなく、見事に引っかかってしまいましたYO!
Oops!!
という事で今回は、浄化槽維持管理の補助金をもらうことができなかった話。
実際僕が経験した実体験を紹介しながら、その”悔しいポイント”と”回避ポイント”などをお伝えしていこうと思います。
それではいきましょう!
浄化槽を設置した年は維持管理補助金が出ない!
はい!まずは答えを言っちゃいましょう!
浄化槽を設置した最初の年は維持管理の補助金はもらえません!!
もうね、一言でいえばこれが全てっス!!
浄化槽は設置したその瞬間から維持管理が始まります。
例にもれず僕も、浄化槽を設置した初年度から保守点検業者と契約を結んでしっかりと維持管理をやってたわけです。
でも補助金はもらえませんでした。。。
とにかく、最初の年はダメなんだそう。
詳しくはあとで書きますが、浄化槽の維持管理を行ったらもらえる補助金ですよ?
普通に考えたら、もらえると思いますよね??
にもかかわらずこの仕打ちは正直ひどいんじゃないでしょうか・・・
確かに、補助金は市町村が善意でやってるサービスかもしれません。
そもそも補助金のない地域に比べるとあるだけマシという考え方も出来るでしょう。
しかしっ!
しかしですよ!!
「もらえると思ってたものがもらえないのはツライっ!!」
家づくりを通して同じような経験を何回かしましたが、金銭的にはもちろんのこと精神的にツライ!!
なので皆さんには同じような思いを味わってほしくないんです!
という訳でここから先は浄化槽の維持管理補助金の詳細についてみていきましょう!
維持管理補助金はどうやったらもらえる?
浄化槽の維持管理補助金。
これってどうやったらもらえるんでしょうか。
詳細な条件は各市町村で定められていると思いますが、おおむね要約するとこうです。
「浄化槽に対して、法律で定められている適正な維持管理を行った場合」
この適正な維持管理については浄化槽法という法律の第10条および第11条に記載されていて、
①保守点検
②清掃
③法定検査
の3つを行うこととされています。
たまにケチって清掃や点検をやっていないという話を聞くこともありますが。。。
浄化槽の維持管理は法律で決められている義務。
適切な維持管理を行わないと改善命令を受けたり最悪の場合は処罰されることもあり得るので気をつけましょう!
でね、もちろん僕は全部実施してました。
・保守点検は浄化槽を設置した業者でそのままお願いしていましたし。
・清掃も入居した一年後に自分で業者に連絡してやってもらいました。
・法定検査も入居した直後に実施していました。
きちんと3つともやったのに、補助金は出ませんでした。
意味不明ですよね?
当時は完全にキツネにつままれたような気持でした。
さすがにくやしかったのでよくよく調べていると。
どうやら法定検査の要件を満たしていないことが判明したんです。
法定検査には7条検査と11条検査という2種類あるみたいで、維持管理補助金を受け取ることができるのは11条検査を実施した場合のみなんだそう。
なんじゃそりゃ??
要約すると
・設置した最初の年に行う法定検査は、「維持管理」には当たらない。
・浄化槽の設置時にすでに補助金を出しているじゃないか?
・そのうえ補助金を出してしまうと2重取りだよあんた?
という事になってるようでした。
では法定検査の詳細について説明していきましょう!
7条検査?11条検査??
浄化槽の法定検査には7条検査と11条検査という2種類あります。
【7条検査】
・浄化槽の設置後、初年度に1回のみ実施されます。
・正常に設置工事が行われているか?
・正常に動いているか?
を確認するもの
【11条検査】
・7条検査の翌年以降毎年1回実施されます。
・保守点検や清掃が適正に行われているか?
・正常に動いているか?
を確認するもの。
ぶっちゃけ、どっちの検査もほとんどやることは同じです。
水質検査項目がちょっと違うとか、確認する書類がちょっと違うとか、そういうレベル。
でも名目上、初年度に実施する検査と2年目以降に毎年実施する検査を分けているようです。
初年度に実施する検査はあくまで
・正常に設置されているか?
・正常に稼働しているか?
を最初に確認するためのものなんだそう。
ではなんで僕がこのことに気づかずに補助金をもらい損ねたのか?
市町村によっては、補助金申請の要綱などに「”11条”検査を行っていること」などと記載されています。
”11条”という単語をしっかり書いてくれているんです!
僕の住んでいる市町村はというと・・・
完全に書いていませんでしたwww
そりゃ気付かんでしょうがっ!!!ってことです。
市に直接交渉!それでももらえなかった。
僕の住んでいる市町村の補助金支給についての文言はこう書かれていました。
「合併浄化槽に対して適正な維持管理(保守点検・清掃・法定検査)を行った場合」
7条とも11条とも書かれていません。
おいおい。。。これって。。。
もしかして僕に落ち度はないんじゃないでしょうか?
どうせなら補助金貰った方がお得だと考えた僕。
保守点検業者から汲み取り清掃を指示された訳ではなかったですが自発的にやっちゃった僕。
不要な作業をやって3万円近いお金を払ってしまった僕。
わずかでも可能性があるならチャレンジしない手はありません!!
という事で市町村に直接電話して確認してみました。
結果。。。
わずか5分で撃沈しました(笑)
書いてましたよ。書いてましたとも。
市のHPではなく、リンクで別サイトに飛んだ先にある「規定集検索ページ?」的なところで検索かけてようやく出てくる文章に!!
えぇ・・・
ちょーーーーーう不親切っ!!!
こんなページにたどり着く人が果たして何人いるでしょうかね(笑)
もう悲しすぎて涙が出そうだったので電話を切る間際に言い放ってやりましたよっ!!!
あのぅ、これ、また何かのタイミングで修正とかお願いしちゃっていいですかね。
同じように勘違いする人もいるかもしれませんので・・・
10分後に修正されてました。
早いなっw
もし、7条検査では補助金出ないにもかかわらず市町村のHPなど分かりやすいところに書いていない担当者の人がこれを読まれましたら。
僕と同じ悲しき被害を受ける人が少しでも減るようにソッコーで書いてあげてくださいねっ!!
まとめ
今回は僕が浄化槽維持管理の補助金をもらうことができなかった話をご紹介してきました。
法定検査に2種類あることを知らなかった僕は、補助金ほしさに汲み取り清掃を実施して3万円も無駄に使ってしまいました。
コレが”悔しいポイント”。
まぁ、汚泥を貯めすぎても故障の原因になるらしいので、こまめに清掃して浄化槽が安全に保たれたと思い込むことにします!
保守点検や法定検査は浄化槽を設置したその年から作業と費用が発生しますが、汲み取り清掃については最初の年はやらなくてもいいんじゃないかと思います。
と言いますのも、法律で毎年1回の清掃は義務づけられてはいますが、いつからいつまでが一年にあたるかは書いていません。
維持管理の補助金などは大体年度末(3月)の締め切りになっているので3月までに汲み取り清掃を実施する必要があります。
しかし例えば1月に入居した場合、たった2か月程度で汲み取りを行うのは超勿体ないですよね?
住んでいる人の人数や、日中在宅しているかどうかでも汚泥のたまるスピードは違いますので一概には言えませんが。
補助金申請と汚泥のたまり具合を見ながら適切な汲み取り清掃のタイミングを計ったほうがGoodです!
優良な保守点検業者なら補助金事情も踏まえたうえで最適な汲み取り時期を提案してくれるハズ!
自分で勝手に判断・行動せずに、プロの意見をよく聞きましょう(笑)
コレが”回避ポイント”。
汲み取り業者の人も言われてましたが、今時の浄化槽は昔の単独浄化槽と違って自分で汲み取りの判断をする必要は無いらしいです。
点検業者が点検時に汲み取りが必要かどうか判断してくれますので、餅は餅屋に任せてしまいましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。