先日こんな記事を書きました。
すぐには雨漏りしないとはいえ、ベランダのFRP防水層の剥離は放っておけない問題です。
もしパキッと割れてしまうような事があれば、防水層を突きぬけて一気に雨水が侵入してしまいますからね。
防水層が割れてしまうようなことがあれば、経年劣化とは比べ物にならないスピードでベランダが痛んでしまうでしょう。
僕はベランダに全くと言っていいほど出ないので、剥離した部分の上を歩くことは基本ありません。
いっそ放置していても問題ないかも?とも思いましたが、
・やっぱりちょっと気持ち悪い
・今なら瑕疵の範囲で直してもらえる
という事でハウスメーカーに改修工事をお願いしました。
という訳で今回は、ベランダのFRP防水の剥離を改修してもらったので、その体験レポート記事になります。
まぁまぁマニアックな記事ですが、以下のような人には役に立つんじゃないかと思います。
・FRP防水層の改修ってどんなやり方をするのか気になってる人。
・ベランダやバルコニーを家に実装していて、メンテナンス方法が気になっている人。
あわせて、業者のおっちゃんに聞いた「ベランダの防水を長持ちさせるコツ」についても紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいって下さい。
それではいきましょう!
はじめに、本記事で言いたいことをまとめて簡潔にお伝えしましょう!
一般家庭でFRPのベランダやバルコニーを実装している人は、最低限以下の点だけ知っておけば大丈夫だと思います。
【ベランダのFRP防水補修について】
・補修は上から新しいFRP層を貼る
・劣化がひどい場合は、はがして張り替え
【FRP防水劣化の要因と長持ちさせるコツ】
・主な劣化要因は「日光」
・ベランダ作るなら日光が当たりにくいようにするのがよい
・トップコートさえこまめにメンテナンスしておけば割と長持ちする
今回、防水層が剥離していた我が家の改修はどのやり方だったのか?
工事内容について詳しく紹介していきましょう。
FRP防水の改修工事の内容は?
FRP防水層が剥離して浮いてしまっていた我が家。
足で踏むとベコベコする状態になってしまっていた我が家。
改修内容はどんなものだったかというと。
「上から新しいFRP層を貼る」でした。
てっきり浮いているところをバッキバキとはがして新しく貼り替えるんだと思ってました。
業者のおっちゃん曰く、「剥がしてもいいけど段差が目立つようになる、上から張った方がキレイに直せるんよ。」とのことでした。
あれ?
でも上から貼るだけだと結局剥離して浮いたままなんじゃ・・・?
僕の心配をよそにテキパキと仕事を始めるおっちゃん。
①浮いている部分を釘でメッタ打ちにして固定
②釘も含めて上から1枚貼る!
という事でした。
上から1枚貼った後の写真はコチラ。
貼った直後はめちゃくちゃ臭いです。
寝室に臭いのが入らないようにドアの開閉は要注意!
釘打った部分をアップで見るとこんな感じ。
FRP層は半透明なので釘が見えていますね。
このあとしばらく乾かして、トップコートを塗ったら作業完了です。
作業が終わったら、完全に乾くまでベランダに出ることはできなくなります。
普段ベランダに洗濯物を干している人は、改修工事の間は庭に干すか部屋干しすることになります。
乾いて仕上がるとこんな感じ。
うん、特に何もないですね。
できた。って感じ。
ちなみに今回の改修工事、当日かかった時間は半日とちょっとでした。
FRP防水の劣化要因って?
改修に来てくれた業者のおっちゃん曰く、FRP防水の最大の敵は「日光」らしいです。
一日中陽の当たるような場所だと、2~3年で表面が白くボロボロになることもあるんだそう。
我が家は一応屋根がついているので一日中陽が当たり続けることは無いですが、もう少し屋根を伸ばしておいても良かったかなー、と思いました。
屋根があると太陽だけでなく雨も防げるので汚れにくくもなりますしね!
FRP防水を長持ちさせるコツ
せっかくの機会だったので、FRP防水を長持ちさせるコツについても聞いてみました。
大事なのはトップコート。
とにかくトップコートをこまめにメンテナンスしておけば割と長持ちするらしいです。
FRP防水はこんな構造になっていて、一番表面に保護層として塗られているのがトップコートです。
このトップコートが剥がれていたり、ひび割れていたり、劣化したりしていないかをこまめにチェックし、傷んでいたら再塗装するといいとのことでした。
そんなに汚れないような場所だと、1年に一回ぐらい掃除を兼ねてチェックしてみるといいと思います。
環境が悪くなければ、トップコートも10年ぐらいは持つらしいです。
仮にトップコートが剥がれたまま放置してしまうと、守ってくれる層が無いのでFRP層本体が痛んでしまいます。
FRP層が痛むと剥がして張り替えないといけなくなったり、最悪は雨漏りしたりと大ごとになる可能性が高いです。
病気と一緒ですね。
傷みが小さいうちにサッと補修するのが一番とのことでした。
まとめ
今回は「ベランダFRP防水の改修工事レポート」と題して、新築2年で剥離してしまった我が家のベランダ防水層改修工事の体験レポートを紹介してきました。
最後に、要点について再度整理しておきますね。
【ベランダのFRP防水補修について】
・補修は上から新しいFRP層を貼る
・劣化がひどい場合ははがして張り替え
【FRP防水劣化の要因と長持ちさせるコツ】
・主な劣化要因は「日光」
・ベランダ作るなら日光が当たりにくいようにするのがよい
・トップコートさえこまめにメンテナンスしておけば割と長持ちする
一般住宅の場合、ベランダやバルコニーはその多くがFRP防水を採用していると思います。
一般的にFRP防水の耐用年数は10年前後と言われていますが、環境によって大きく変わるのも事実。
・一日中太陽光がガンガン当たる!
・プールやバーベキューでフル活用している!
・エアコン室外機とか、プランターとか重たい物を置きまくってる!
なんていう人は、こまめに表面のトップコートが傷んでいないかチェックしてみるのもいいでしょう。
こまめに観察していれば小さい変化にもよく気付きますしね!
・あまり日が当たらない
・何も置いていない
・置く予定もない
・そもそも使っていない
なんていう人は1年に一回ぐらいでもいいかもしれませんね。
しかし、今回の記事を書いていて、「やっぱりベランダ要らなかったなー」という気持ちがさらに強くなりました(笑)
一年に一回の掃除すらメンドクサイ・・・
これから間取りを検討される方は
「ベランダが本当に必要かどうか?」
改めて考えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。