浄化槽の汲み取り清掃を実施。料金は?入居1年目のリアル体験談!

設備・家具のこと

浄化槽って保守点検や法定検査、汲み取り清掃などで何だかんだ維持費がかかりますよね。

なかでも、汲み取り清掃の料金について不安や疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか?
・相場はどれぐらいなのか?
・請求された金額は適正価格なのか?
・何とか安くする方法はあるのか?

などなど。

よく分からないまま決して安くはない金額を払い続けている人もいるでしょう。
僕自身も、実際に調べて経験してみるまで同じような疑問を持っていました。

汲み取りをどこに依頼すればよいかも悩んでいましたし、仕組みや料金もよく分かっていませんでした。
で、実際我が家では入居から約一年が経ったところで汲み取り清掃を実施しました。

点検業者から「そろそろ汲み取りしてください」とか言われたわけでは無かったですが、
こまめに汲み取りした方が
”汚泥があまり溜まっていないので安くなるんじゃないか?”

と考えたからです。

というわけで今回は浄化槽の汲み取り清掃を実施した話。
汲み取りの手配から当日の作業の流れ、その料金などをご紹介したいと思います。
これを読めば、あなたが浄化槽の汲み取り清掃について抱いている疑問の多くが解消するはずです!

それではいきましょう!

浄化槽の汲み取り清掃料金は以下の2つで決まります。

・汲み取り量(ℓ:リットル)
・清掃費

汲み取り量に対する金額は、各市町村で1リットルあたりの単価が決められています。
市役所のHPなどでも簡単に確認できますし、問い合わせをすれば教えてくれると思いますので気になる方はお住いの市役所に問い合わせてみましょう。
清掃費は業者によって多少バラツキはあると思いますが、大体数千円~1万円程度が相場でしょう。

僕は最初、浄化槽はこまめに汲み取りをすれば安いと思っていました。
清掃費はあまり変わらないかもしれませんが、こまめに汲み取りをすれば中に溜まった汚泥の量が少なくなるので、汲み取り量が少なくなるぶん料金も安くなると考えたからです。

ただ、これは完全に間違いでした!!

浄化槽は汲み取りが
・3ヵ月に1回でも。
・1年に1回でも。
・2年に1回でも。
大して金額が変わらないことが分かったのです!

この事実を知った時、我が家では既に早すぎる汲み取り清掃を実施しちゃっていました。。。
金額にして3万円!
別にやらなくても良かった作業をやって3万円も余分な出費になったのは切なかったです。

僕はもう手遅れですが、皆さんが同じ過ちを犯してしまわないためにも要点を書き記しておきます。

浄化槽の汲み取り量は毎回同じになる?

汲み取り清掃の料金に大きく影響を与える汚泥の汲み取り量。
実はコレって汲み取りをいつ実施してもほぼ同じになります!

というのも、浄化槽は普段タンクいっぱいに清水(きれいな水)が入っている状態です。
そこにトイレの排出物やキッチンで出た生ゴミのカスなどの固形物が流れ込んで汚泥として溜まっていき、溢れた水が排出されていく仕組みになっています。

そして汲み取りの時は底に溜まった汚泥だけを吸い出すのではなく、汚かろうがキレイだろうがタンクの中身を丸ごと全部吸い出すんです。

なので基本的には、
汲み取り量=タンク容量
と考えて問題ありません。

実際は、タンクの中身を抜き取った後にきれいな水で洗い流して清掃する分も汲み取り量に足されるので、汚れ具合によっては若干の増減はありますが、量的には微々たるものです。

この「汚かろうがキレイだろうがタンクの中身を丸ごと全部吸い出す」という事を知らなかったがために僕は勘違いをし、別にやらなくてもいい汲み取り清掃をやって3万円もムダにしてしまいました。

浄化槽の仕組みについて事前にチョット勉強してれば防げたミスでした。
くやしーーー!!!

汲み取りのサイクルはどうすればいい?

じゃあ浄化槽の汲み取り清掃って、どのタイミングでやったら宜しいのでしょう??
当然でてくる疑問だと思います。

そんなマダムに朗報ですYO!!

心配ありません!
浄化槽汲み取りのタイミングは、あなたが意識していなくても時期が来れば教えてもらえます!!

というもの、浄化槽を設置している方は専門のメンテナンス業者と保守点検契約を結んでいると思います。
業者は年に3回あなたの家の浄化槽が正常に動いているかを確認し、その時に汲み取りが必要かどうかもチェックしてくれるんです!!

なんなら、あなたに代わって汲み取り清掃の手配までやってくれちゃいます!

OhYeah!!
なんて素敵なんでしょう!

つまり保守点検契約さえ結んでいれば、あなたは何もしなくてOKなんです!

ぶっちゃけ、浄化槽の維持管理なんて興味のない人がほとんどだと思います。
トラブルなくキチンと動いてさえくれれば良いですよね?
毎日快適に過ごせれば細かい話はどーでも良いんス!
僕もそう!
1年365日の中で、浄化槽のことを考える日はゼロでもいいと思っているぐらいw

そういう意味でも餅は餅屋!
点検や維持管理は保守点検契約を結んで業者さんにお願いしちゃうのがベストです!

ちなみに保守点検は法律で決められた義務でもありますので、もし保守点検契約を結んでいないという人がいましたら、さすがにノーメンテでは大変な事になるかもしれませんのでソッコーで契約することをオススメしますYO!!

浄化槽の汲み取り清掃は指定された業者でないとできない?

浄化槽の汲み取り清掃は各市町村で許可を受けた業者が行うようになっています。
ほとんどの地域で地元の業者が許可を受けているはずなので、大抵はあなたの家の近所にある業者に汲み取りをお願いする事になります。
許可を受けている業者は各市町村のHPなどでも確認できますし、分からなければ市役所に問い合わせれば教えてもらえます。

ちなみに、保守点検は都道府県の許可なので県内全域の業者から選ぶことができます。
多くの場合、家を建てる時にハウスメーカーが手配した浄化槽設置業者がそのまま保守点検を行うケースが多いですが、自分で探してきた業者に変更する事も可能です。

保守点検費用については業者によって金額がまちまちなので、より安い業者を探してみるのも良いかと思います。

逆に、汲み取り清掃については正直ほとんど選択肢が無いでしょう。
多くの地域で1社独占。
多くても2~3社ぐらいだと思います。

その分価格破壊やぼったくりが起きないように市町村で汲み取り費用の単価が決められている、という訳です。

汲み取り清掃当日の作業の流れ

保守点検契約を結んでいれば汲み取りの手配も点検業者がやってくれますが、今回僕は調子にのって個人で手配を行いました。

というのも、僕の住んでいる地域では浄化槽の維持管理に毎年補助金が出ます。
補助金をもらうためには申請前に汲み取り清掃をやっておく必要があるんですが、その年はなぜか保守点検業者から何もアクションが無かったんです。
なので補助金をもらうために率先して動いて依頼した、という感じでした。
(補助金の受給に関してはこの行動が完全に裏目に出ましたが・・・)

で、肝心の手配といっても自分の住んでいる地域で許可を受けている業者を調べて電話するだけ。
事務所に行って契約書を交わしたりする必要はありませんでした。

作業当日は専用のバキュームカーと作業員の方が1名で来られました。
玄関口で挨拶をし、水道を使用させてほしい旨の説明があり、
「終わりましたら声をかけますので家の中で待っていて下さいね。」
という感じで作業の立ち会いは不要でした。

待ってろと言われれば、見に行きたくなりますよね(笑)
せっかくなので作業中のところに突撃して色々教えてもらっちゃいました!

汲み取り清掃の作業内容は、
①タンクの中身を全部吸い出す
②吸い出した汚水を使って1回すすぐ
③水道の清水(きれいな水)を使って1回すすぐ
④最後に清水でタンクを満たす

というものでした。

清掃といっても、ブラシなんかで直接ゴシゴシやる訳ではないようですね。
清掃は水をかけるだけ。。。
思っていたより簡易的な感じです。

ちなみにかかった時間は1時間程度。
最後に水を満タン入れるのに水道を出しっぱなしにして20分ぐらい放置していました。

汲み取り清掃の料金は?

我が家の場合29,592円でした。
ちなみに浄化槽はハウステックのKTGー5(5人槽)。
今回の汲み取り量は1300ℓでした。

事前にメーカーに浄化槽の容量を確認していましたが、最大水位で1462ℓとのことだったので、まぁそれなりの数字でしょう。

請求された金額が適正価格かどうかについては、請求書に書かれている汲み取り量にお住いの地域の単価をかけて、それに清掃費の数千円~1万円を足した額と同じぐらいかどうかで判断できます。

個人的にはあんな簡単な清掃で数千円も取られるのは少し違和感を覚えますが、この清掃費は業者によっても多少違ってくると思います。
(選択肢が無いのでもっと安い他の業者を選べないのがツライところです。)

さすがにいないとは思いますが、
・タンク容量をはるかに超える汲み取り量が記載されていたり
・清掃費がものすごく高かったり
・よく分からない手数料なんかが取られていたら確認してみても良いかもしれませんね。

とはいえ、基本的には市町村の許可を受けたうえで決められた単価に沿ってやっているはずなので、法外にぼったくられるという事もないんじゃないかと思います。

それでも高いんですけどね・・・(笑)

補助金が出る市町村もある

浄化槽の維持管理を怠ると大変なことになります。
・悪臭を放つようになって自分に家だけでなく近所の人にも迷惑をかけてしまったり
・汚い排水を垂れ流して地域環境を悪化させたり
・本体が壊れて高額の修理費用がかかったり
・最悪は処罰される可能性だってありえます

そうならないように適切な維持管理を行うことが法律でも義務付けられていますので、
きちんとメンテナンスして正しく使っていきたいところです!

浄化槽の維持管理には3種類あり、全て合わせると実に5万円ぐらいの費用が毎年かかります。
・保守点検(15000円程度)
・法定検査(5000円程度)
・汲み取り清掃(30000円程度)

設置に関しては補助金が出る地域が多いですが、中には毎年の維持管理に補助金が出るところもあります。
これはお住いの地域の市役所などで聞けば一発で分かるのでぜひ問い合わせてみましょう!

まとめ

今回は浄化槽の汲み取り清掃を実施した話についてご紹介してきました。
最後に要点をまとめておきますね。

・浄化槽の汲み取り清掃費は汲み取り量(ℓ)と清掃費で決まる
・汲み取り料は各市町村で1リットルあたりの単価が決められている
・相場はお住いの地域によって違うが、大体2~4万円程度
・汲み取りはいつやっても大体同じ料金になる
・汲み取りのタイミングは保守点検業者が教えてくれる

汲み取りは市町村の許可を受けた業者しか行えないため、実質「地域独占」という特殊な事業形態となっています。
そのため、基本的にはより安い業者を選んだり値切ったりするといったことが不可能です。

結構高い金額がかかるため、なんとかより安くしたいと思うのが多くの人の心境だと思いますが、残念ながらその術はありません。
とはいえ、地域ごとに単価が決められているので法外な料金を請求される事も少ないとも言えます。

また、保守点検については色々な業者から一番安いところを選ぶ事も出来ます。
お住いの地域によっては浄化槽の維持管理に補助金が出る場合もありますので、うまく活用していって頂ければと思います。

浄化槽維持管理の補助金については、間違いやすいポイントをこちらにまとめていますので参考にしてみて下さい。

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トモクラ
トモクラ

最後まで読んで頂きありがとうございます!!

色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。

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