浄化槽を維持管理するのってクッソ高いですよね!!
保守点検やら法定検査やら汲み取り清掃やら、毎年やらなければいけないことがたくさんあります。
しかもこれ、法律で義務付けられているうえにそれぞれの費用もバカになりません。
浄化槽の家に住み始めてその維持費の高さにビックリしている人も多いんじゃないでしょうか?
「何とか少しでも安くしたい!」
こう考えるのはごくごく自然な流れです。
維持管理費用は毎年必ずかかってくるお金なので、少しでも安い方がいいですよね!
僕もなんとか安くしたいと思って色々と調べてみました。
という事で今回は浄化槽の点検・検査・汲み取りの3つの維持管理について、費用を安くすることができるかどうか検討した内容を紹介していきたいと思います。
それではいきましょう!
安くできるものと安くできないものがある。
浄化槽の維持管理には以下の3つがあります。
①法定検査
②保守点検
③汲み取り清掃
この中で、①の法定検査は残念ながら安くする方法がありません。
というのも、
・法定検査は県知事が指定した検査機関で実施することになっており
・検査料金は検査機関からの申請に基づき県が審議して決めている
からです。
つまり法定検査の料金はお住いの地域ごとに一律料金。
あなたの周りに住んでいる人は、全員公平に同じ料金を払っている事になります。
ちなみに検査料金の相場は一般家庭の浄化槽では大体
・初年度の7条検査が10,000円前後
・2年目以降の11条検査が5,000円前後
ぐらいだと思います。
法定検査の費用を安くするには住む県を変えるしかありません。
さすがに現実的ではないですよね・・・
ちなみに①の法定検査は安くはなりませんが、
・②の保守点検については簡単に安くする方法があります。
・③の汲み取り清掃はすこし話がややこしくて。
原則安くはなりませんが、自己責任でリスクを負えば安くできる可能性があります。
それでは、ここから先は保守点検と汲み取り清掃を安くする方法を説明していきますね。
保守点検は安くできる!安い業者を選べばOK!
浄化槽の保守点検は県知事の許可をもらって登録された業者が行えるようになっています。
なので県内に複数ある業者から選ぶことができるんです。
もちろんそれぞれの業者によって点検のサービス内容や料金体系も微妙に違います。
どんな業者が登録されているかは、「○○県(←お住いの県) 浄化槽保守点検 登録業者」とかで検索すれば一覧が出てくると思います。
(僕の住んでいる県でも、実に100社以上の業者が登録されていました。)
で、片っ端からホームページを調べたり電話して点検料金やサービス内容を聞いてみるのです!
ここはもうあなたのやる気次第!!
あなたやあなたの家族の”ヒューマンリソース:人的資源”をブッ込んでひたすらTELっ、TELっ、TELっ!
実践あるのみですよ!!
色々聞くと大体の相場が見えてきます。
サービスの良し悪し、対応の丁寧さも分かるようになります。
単純に保守点検の回数や費用だけで比較してもいいですが、定期的に投入する薬剤や殺虫プレートなどで都度料金が発生する場合もありますので、
いろいろ聞いてから検討して契約するようにしましょう!
汲み取り清掃は安く、できなくもない。でもおススメしない。
汲み取り清掃は保守点検と違って市町村長の許可を受けた業者が行います。
あなたが住んでいる市で許可を受けた業者に限定されるため、かなり選択肢が狭まります。
せいぜい2~3社。場合によっては1社独占となっている地域すらあるでしょう。
しかも汲み取りの料金って、市町村で1リットルごとの単価が決められています。
清掃費は業者によって違いますが、結局どこの業者がやってもほぼ同じ金額になってしまうんです。
・業者は選べない
・単価が決まってる
じゃあどうやって安くするのかと言うと・・・
コレですダダダン!!
「汲み取り量を、減らしてもらう!!!」
浄化槽の汲み取りって、何も言わなければたいていタンクの中身を全て吸い出されると思います。
ほとんどの汲み取り業者がそうやっているハズです。
だってその方が、作業も簡単でしかも儲かっていいこと尽くしだから。
でもよくよく考えると汚泥があまり溜まっていない状態なら底の方の汚泥だけをうまく吸い取ってもらえばいいわけです。
日中ほとんど家にいない家庭とか、少人数で大きい家に住んでいる場合なんかはおそらくタンクが一杯になるのに2年とか3年はかかると思います。
(ウチは5人槽で3人住んでますが1年使ってタンクの半分も溜まってませんでした。)
で、実際どうやって汲み取り量を減らしてもらうかというと。
”汲み取り作業時に立ち会うんです”
(普通は家の中で待っててくださいとか言われる)
実際に浄化槽の汲み取り清掃をやったときの話はこちら。
で、汚泥のたまり具合を一緒に見てもらって、あまり溜まって無いようであれば
「底の汚泥だけ吸い取って終わりにしてくだーさい!」
と言えばOK!
(業者によっては嫌がったり、なんだかんだ理由をつけて拒否してくるかもしれませんが・・・)
ただしコレをやる場合はあくまで自己責任でお願いしますね!というのも。
・タンクを一度空にしないと隅々までうまく清掃ができない
・清掃ができないとどっかが詰まったり、壊れるリスクが高まる
・壊れると超高額の修理費用が発生する恐れがある
のですよ!
色々調べていると
「浄化槽は全部吸い出さなくても汚泥だけ吸い出したので十分運用できるよう設計されている」
という情報を書いている人もいますが、あくまで自己責任でお願いしますね(笑)
ちなみに、念のため我が家の浄化槽メーカー(ハウステックさん)に汚泥のみを吸い出す運用で問題ないか確認してみました。
「原則全部吸い出してくださいね!」とのことでした(笑)
という訳で我が家では危ない橋はわたらずに、全部吸い出してもらうことにしました。
誰か実践している人がいたら壊れやすさとか、性能の低下があるかなど教えてくださーい(笑)
維持管理一括契約とは?
最後に浄化槽の維持管理一括契約を紹介して終わりたいと思います。
維持管理一括契約とは、今まで個別に手続きや契約・支払いを行っていた浄化槽維持管理に必要な[保守点検][法定検査][汲み取り清掃]をまとめて契約することができるサービスです。
お住まいの地域でサービスを実施している場合に限られますが、浄化槽維持管理のユーザー負担を減らしてくれる素晴らしい制度です。
これまでのやり方だと
・法定検査・・・指定検査機関と契約。検査機関の口座に振り込み。
・保守点検・・・保守点検業者と契約。業者の口座に振り込み。
・汲み取り・・・汲み取り業者と契約。業者の口座に振り込み。
といったように複数の業者と個別にやり取りする必要がありかなりめんどくさい状況でした。
ところが、一括管理契約を結ぶことで以下のようなメリットが生まれます。
・個別に契約、やり取りをして料金の支払いをしていたものをまとめて面倒見てくれる!
・一括契約を結ぶことで点検費用や汲み取り費用が安くなるケースが多い!
・契約や料金の振り込みなど、あなたの事務的な手間も圧倒的に減る!
・補助金のある地域では補助金の申請代行までやってくれる!
もしあなたが住んでいる地域でサービスが提供されているようなら、迷わず利用することをおススメしますよ!
まとめ
今回は浄化槽の維持管理の費用を少しでも安くする方法について検討を行ってきました。
下水道と同じぐらいの費用負担とはいえ、毎年のことなのでなかなか負担は大きい浄化槽の維持管理。
しかも浄化槽は「アナタ名義の設備」なので、故障した時の修理費用はもちろんアナタ持ち。
ココが下水道とは大きく違うところです。
そういう意味でも、ランニングコストを少しでも節約していざという時のために備えておきたいですね。
最後に要点をまとめておきましょう!
・法定検査は安くならない。
・保守点検は安い業者を選ぶことができる。
・汲み取り清掃はリスクを負えば安くはできる。でもオススメしない。
・維持管理一括契約が利用できる地域の人は安くて手間いらずなのでオススメ!
普段生活してるとあまり意識しない浄化槽という設備。
適切な管理をしないと壊れて大変なことになりますのでしっかり維持管理を行っていきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。