
太陽光発電の買取価格、めちゃくちゃ下がってますよね・・・
2021年度の買取価格は以下の通り。
10kW未満:19円
10kW以上:12円
ちなみに経産省が試算している買電単価の平均値は約25円です。(2019年度データ)

ついに買う電気よりも売る電気のほうが安い時代に突入しましたね。

買取価格もかなり下がってるし、太陽光発電はオワコンだ・・・
世の中はこんなイメージになっていると思います。

太陽光発電、気になってるけど今さら感があって決断できない・・・

どのぐらいの金額だったらペイできる?儲かるのはどのぐらい?
こんな疑問を抱えながら悶々としている人も多いでしょう。

今回は僕が独自に自作したシミュレータを使って、儲かる太陽光発電の導入コストを明確化していきたいと思います。
今回の記事を読んで頂ければ、太陽光発電投資で儲かるのか儲からないのか。
その損益分岐点の相場観が分かるようになります。
・見せてもらったシミュレーションの細かい条件がイマイチ把握しきれない。
・今さらだとは感じているが、それでも太陽光発電が気になっている。
こんな方は参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでいって下さい。
それではいきましょう!
太陽光発電設備の設置単価が○○円以下なら、まだ儲かる!
まず初めに結論からお伝えしましょう!
これから太陽光発電を設置される方。
1kWあたりの設置単価が以下の金額よりも安くなるなら、検討の余地はありそうです!
20万円/kW

6kWのシステム組んでもらって120万円ぐらいですね。
ちなみにこの価格感は儲かる金額ではなく、検討のスタートライン(最低ライン)です。
次のシミュレーション結果をみて下さい。
少し厳しめにシミュレーションしているのでケースによっては上振れすると思いますが、1kWあたり20万円で太陽光発電を購入した場合、10年間で儲かる金額はわずか2万円程度です。
10年間で2万円なので、
・年間2,000円
・月167円です。

さすがにこれじゃあ、お話にならんスね(笑)
もちろん、11年目以降も自家消費・売電による経済効果が望めること、EVやV2H、家庭用蓄電池などの設備導入を視野に入れれば10年でちょうど購入費用をペイできるので良しとする考え方もあります。
ですが当然、10年を超えるとパワコンの故障取り換えも視野に入ってきます。

正直なところ、故障対応費用が捻出できるぐらいは最低限稼いでもらいたいっスよね!
なのでこれから太陽光発電を導入しようと思っているなら、1kWあたり20万円以下!
この金額がちょうど損益分岐点になることを覚えておきましょう!
これから太陽光発電を導入するなら、以下の条件を少しでも多く押さえておきたいところですね。
・日照(設置)条件が良いこと
・補助金などがもらえること
・値引きがあること
それでは、今回行ったシミュレーションの細かい内容を見ていきましょう!

もし僕が今から導入するなら?の条件でも試算をやってみたので、後ほど紹介したいと思います。
シミュレーションの細かい内容を見ていきましょう!
今回行ったシミュレーション、1kWあたり20万円で太陽光発電を導入すると、10年間で2万円儲かる計算になりましたね。
条件は以下の通りで設定しました。
搭載量:6kW
劣化率:0.5%/年
売電単価:19円(2021年度)
自家消費量:30%
買電単価:25円
【kWあたり発電量(年間)】
今回、ソーラーパネル1kWあたりの年間発電量は1,000kWhとしました。
この値は太陽光発電協会(JPEA)が公開している数値です。
お住まいの地域の日照条件や、ソーラーパネルの性能、設置場所(角度)などによっても大きく変わってくると思います。
ちなみに我が家の実績(パナソニックのHIT)だと。
南東向きの設置で1kWあたりの年間発電量は1,290kWhでした。
詳しくは以下の記事を読んでみて下さい。

【劣化率】
太陽光パネルは劣化します。
年々発電量は低下していくので、その割合を「劣化率」として組み入れました。
ソーラーパネルの劣化率については、各種団体や研究機関がその実績値を発表していて、大体毎年0.25~0.5%程度となっています。
今回は厳しめにシミュレーションしたかったので、上限値の0.5%を採用しました。
【自家消費率】
今回、自家消費率は30%としました。

作った電気をどのぐらい自分たちで消費したか?という割合ですね。
10kW未満は余剰買取です。
発電した電気はまず自分の家で消費し、余ったものを売ることになります。
ソーラーパネルが発電するのは太陽が出ている「昼間」だけなので、基本的には以下の傾向となります。
・日中家に居る家庭は消費率が高め
・日中誰もいない家庭は消費率低め
今回の30%という数字は、共働きの我が家の2年間の実績値から反映しました。

ちなみにウチのスタイルは以下の通り。
同じような家庭の人は大体消費率が似てくると思います。
・共働きで平日日中は不在
・土日は一日中家でいることが多い
もし僕が今から太陽光発電を導入するなら。
我が家はすでに10kW以上の太陽光を導入していますが、もし今から10kW未満で導入するならどんな条件を設定するかシミュレーションしてみました。
その結果がコチラ。
先に行ったシミュレーションとの違いは以下の通り。
・1kWあたりコスト:20万→19万
・補助金:10万
・値引き:5万
便宜上、補助金枠で10万円を組み入れてみましたが、地域によっては補助金の出ないエリアも多いでしょう。
その場合は値引きのほうで頑張って10万円ぐらいは確保したいですね!
ソーラーは相見積もりが絶対に必須な分野です!
まず相場観が分からないとスタートラインにも立てません!
また、相見積もりをとることで値段が下げやすい業界でもあります!

家本体の相見積もりに比べるとかなり楽ちんな作業なので、やらない理由はゼロですよー!
ソーラーの導入を検討している人は、必ず一括見積サイト等を利用して1社でも多くの見積もりをもらうようにしましょう!
相見積もりやシミュレーションを重ね、最終的にそこそこ利益が出そうなら上記条件を全て満たせなくても大丈夫です。

10年間トータルで3~40万円ぐらい利益が狙えれば及第点でしょう!
上記設定でも、発電量は我が家の実績と比較してかなり低めな設定となっています。
仮にウチの実績と同じぐらい(1,290kWh/年ぐらい)発電してくれれば、利益額は35→58万円に上振れします。

このぐらい利益が出れば、パワコンの交換対応や10年後のEV、V2Hといった電気自動車関係の設備投資の足掛かりにもなりますね。
僕がソーラー設備で見積もりをもらいまくっていた2017年のころ、1kWあたりの最安導入単価は
・国産メーカー(パナソニックHIT)で26万円
・海外メーカー(Qセルズ)で22万円
といったところでした。

あれから4年近くたっているので、単価20万円ぐらいは最低限狙えると思います。
いやむしろ狙わないと導入してはいけません、損しますよ!
欲を言えば17万円/1kWぐらいを狙いたいですね(笑)
ちなみに10kW以上はどうなのか?
今回は、10kW未満についてのみシミュレーションを行ってきました。
では10kW以上はどうなのか?ちょっとだけ見ておきたいと思います。

個人的には10kW以上のほうが利益が出やすくオススメだと思っていたんですが、最近はちょっと状況が変わってきているようです。
というのも、2020年度にFIT(固定価格買取制度)が変更されイケてない条件が追加されていました。
①30%自家消費しろ!
②災害時に使えるようにしろ!
家庭の屋根に設置する場合、②は問題なく対応していると思いますが問題は①。
10kW以上の太陽光を積んで、そのうち30%自家消費するのは結構しんどい数字です。
11kWのソーラーを積んでいる我が家の場合、自家消費の実績値は13%ぐらいでした。

共働きで日中家にだれもいない家庭だと結構厳しいですね。
自家消費30%を満たすためには以下のような工夫が要りそう。。。
・オール電化であること
・エコキュートの湧き上げ時間を昼間に設定
・蓄電池やEVを導入してガンガン充電などなど

何にせよ、10kW以上をこれから導入するのはちょっとハードルが上がってきた感が否めませんね。
10kW以上のこれからについては僕自身まだそんなに詳しく把握できてないので、分かり次第記事にしていきたいと思います。
まとめ
今回は「家庭用太陽光発電はまだ儲かるか?」と題しまして、10kW未満の家庭用太陽光発電について独自シミュレーションを行い、その損益分岐点を見える化してみました。
併せて、もしこれから僕が導入するならどのぐらいの水準を目指すかについても紹介してきました。

最後に改めて要点を整理しておきましょう。
・最低限元が取れる水準は1kWあたり20万円。
・6kWのソーラーを積んで120万円程度の水準となりました。
・実際に導入するとしたら、値引き等も入れながら1kWあたり17万円程度の水準は狙いたいところ。
・補助金や値引きが期待出来ればなおGood!

時期が良かったころは売電収入だけで元が取れたりもしていましたが、最近だと自家消費による光熱費削減分まで入れて何とかプラマイゼロ、という水準になってきましたね。
ソーラーで作った電気は、売るよりも自宅でガンガン消費した方がオトクな時代。
売電単価も下がってきており、これからは
「儲けるためではなく、損をしないために導入する。」
そういった思考の切り替えが必要になってきているようにも感じます。
国が掲げる脱炭素(ゼロカーボン)の施策によりこの先さらに太陽光を始めとするクリーン電源の普及は進むはずです。
とはいえ、スマートグリッドの整備や分散型電源社会を作るのは割かし大変な作業。
時間もお金もかかります。
当然、電気代も高くなります。

必要な設備、やることが増えて手間がかかるので当たり前ですね。
このように環境保護を重視した社会の構築目標は、「僕たちの家計に与える負担感」という視点では出ていくお金が増える、そんな厳しい未来をもたらすかもしれません。
そんな将来、自分で発電所(電源)を持っているかいないかで、取れる選択肢の数も大きく変わってくるでしょう。

そういう意味では、プラスマイナスゼロでも投資する価値はあるのかな?と個人的には思います。
とはいえせっかく導入するのであれば少しでも多く稼いでもらいたいのが本心。
太陽光設備は相見積もりがしやすく値段も下げやすい分野です。

家の相見積もりに比べるとホント楽な作業!
これからソーラーの導入を検討している人は、必ず一括見積サイト等を利用して1社でも多くの見積もりをもらうようにしましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。