注文住宅って、相見積もり不可能だと主張する人もいます。
もしあなたが相見積もりにチャレンジしてみようと考えていても、こういった意見を目にしたせいで諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか?
今回は注文住宅でも相見積もりは可能ですよ!というお話。
自分好みにカスタマイズして建てる注文住宅でも、相見積もりは可能です!
実際に2社の相見積もりを経て後悔のないメーカー選びを実現した僕が断言します!
相見積もりはそれなりにメンドクサイ作業ですが、やり遂げた後には何物にも代えがたい経験と、何といっても車一台分以上の値引きを得られるハズです!
やるかやらないかで考えると、断然やるほうがオススメですよ!
それでは早速いきましょう!押忍っ!!
注文住宅でも相見積もりはできる!!
注文住宅が相見積もり不可能という意見の理由はこうです。
家は仕様と定価が決まっていないので、そもそも別々のものを比較するのは無理がある!
たしかに、家を構成する要素はむちゃくちゃあります。
柱や断熱材などの構造部材、キッチンやお風呂、トイレなどの水回り部材などなど。
これらの条件が全部違うのに、単純に金額だけで比較するのなんて無理でしょう!
なので、
相見積もりによる「単純値引き」ではなく、「仕様変更による価格調整」の方がしっくりくる、という話しです。
この点については僕も同じ意見です。
でも、同時にこうも思います!
なら仕様を同じにすればいい。
完全一致は無理でも、同程度の仕様で比較することはできるんじゃないか?
仕様を合わせて初めてスタートライン。
そのあとは相見積もりで単純値引きを要求すればいい、と。
全く違うものを同じ土俵で比べるのは問題ですが、同じような仕様なら相見積もりで比較しても問題ないでしょう!
家の大きさや間取り、主要設備が同じならそれは同じ家と言えます。
さすがに完全一致は不可能だと思いますが、ほぼ同じにすることは現実的に可能です。
問題は膨大な時間と労力がかかるという事。
相見積もりできないと主張する多くのメーカーは、そんな手間のかかる作業に時間を割けないような、比較的小規模のメーカーが多いのではないでしょうか?
車一台分はお得になる!迷わずやるべし!
マイホームってとにかく高いです。
ちょっとした家具や家電を買うのとは訳が違いますよね。
金額がデカイので、もちろん値引きもデカイ!!
一般的な値引きしろは3~10%程度ですので、少なくとも軽自動車一台分はお得になるハズです。
”やる”か”やらないか”で考えた場合、迷わずやったほうがお得になること間違いなしでしょう!
あと、メーカー側もある程度は値引きを想定して価格設定しているところがほとんどだと思います。
そこそこの規模のメーカーなら、一人や二人のお客さんに多少値引きしたところで業績に与える影響は皆無と考えていいです。
資本主義はその仕組みをドライに考えると「資本の奪い合い」です。
挑戦しないまま言い値で資本を搾取されるよりは、相見積もりはやっぱりやった方がおトク!値引きしてもらったもん勝ちになるわけです。
ただ忘れてはいけないのが。
相見積もりに到達するまでの”仕様決め”は決して楽ではないイバラの道です。
あなたにとっても、応対するメーカー側にとってもとてもとても大変な作業です。
対応してくれる営業マンをはじめメーカーの人々には感謝の気持ちをもって真剣に臨みましょう!
まずは概算でもいい、色んなメーカーから見積もりを貰いましょう!
もしあなたが、相見積もりや値引きお断りのメーカーと話を進めているとしたら、一度同じぐらいの価格帯と思われる他メーカーの見積もりを貰ってみることをオススメします。
適正価格だと言っておきながらその実ものすごく利益を取っているかもしれません。
原価低減や作業効率化などの企業努力をすることなく、かかったお金にそれなりの利益を積んでいるだけかもしれません。
それを”適正価格”だと主張しているとしたら、正直そのメーカーで家を建てることはあなたにとって”損”になる可能性が高い!
現代は選択肢にあふれています。
同じ設備を買うにしても、企業努力によってかなり安く提供してくれるメーカーがあるかもしれません!
より良い家を、より安く手に入れる方法があるかもしれません!
概算でもいいので他社の見積もりと比べることで、無駄に高い買い物をしてしまうリスクを避けれるはずです!
一番間違いないのは競争入札
とはいえ、相見積もりってやはりメーカー側の負担は相当なものです。
契約してくれるかどうかも分からない相手に、普通であれば契約後にするような細かい仕様決めや見積もり作成を行うので当然です。
そこそこの規模の企業でサラリーマンとして対応するのならまだアリですが、個人事業主のような小規模メーカーでこんな対応をすると考えると、未経験者の僕が想像しただけでもとても憂鬱な気持ちになります。
なので、誰にも文句を言われずにスッキリと相見積もり比較をしたいなら、競争入札をやってみるのも一つの手です。
これは企業間取引でよく行われている方法で、極めて公平性の高い取引形態です。
やることは単純。
①あなたが自分の建てたい家についての仕様書を作成し
②それを色んなメーカーに渡して
③いくらで建ててもらえるかを一斉に出してもらうのです
どこのメーカーも同じ仕様書にそった家を建てますので、あなたにとってはどこで建てても同じこと。
単純に金額の安いメーカーを選べば良いということになります。
競争入札をやる場合の”キモ”は仕様書です。
例えば、
- 40坪の家を建てて!
- 間取りはこれで!
というアバウトな仕様書より。
-
- 40坪の家を建てて!
- 間取りはこれで!
- キッチンはこのメーカーのコレ
- オプションで深型食洗器とセンサー水栓付けて
- トイレはこのメーカーのコレ
- お風呂サイズは1616で人大浴槽
- 外壁材はコレ
- 家のここに造作天井付けて
- ニッチはココとココに2か所ね
etc…
というようにできるだけ細かく指定してあげたほうが、より高精度の見積もりが出てきます。
またメーカーからも、
「ここだったらウチの場合こっちの方がより安くできますよ」
なんて代替案の提案などもしやすくなります。
デメリットとして、本気でやると設計事務所などに図面を書いてもらう費用が掛かること。
フリーソフトなどで書いてもいいんですが、構造上物理的に作れない図面になってしまったり、耐震強度などが考慮できないなど素人が書くには無理があります。
自分で図面を書く場合はあくまで「イメージを伝える」という目的に留めておいたほうが無難でしょう。
このように、仕様書を作るのはかなり手間がかかりますが、
あなたが苦労した分メーカー側は超ラクになります!
実際僕の友人でも、間取り図面を自分で書いて、それを色々なメーカーにもっていって一番安く建てれるメーカーに決めた人もいます。
僕はメンドクサイのでそれぞれのメーカーと個別に打合せを重ねていくほうを選びましたが(笑)
こういったやり方もあるという事を頭の片隅にでも置いておいてもらえると良いかと思います。
相見積もりするならそこそこの規模のメーカーがいい
相見積もりをやるという事は、最終的には「値引き」を要求することになるケースが多いと思います。
・人柄や社風、それまでの対応などを踏まえてやりたいメーカーが決まっても、決断するには程遠いほど金額差があった場合
・純粋にもう少し安く建てたいと思った場合
金額だけが決定打にはなり得ませんが、決断のための大きな要素であることは間違いありません!
そんな時に思うように値引きが引き出せずにモヤモヤすることが無いよう、メーカーを選ぶ時点である程度フィルターをかけておくことをおススメします。
まず、小規模なメーカーって体力がありません。
あなたの家一軒の値引きが、ダイレクトに収支に直結します。
その点、そこそこの規模のメーカーであれば、あなた一人が多少値引きしたところで影響は少ないでしょう。
これは僕の肌感覚ですが、年間数棟~10数棟ぐらいの規模のメーカーでは仕様調整の対応や大幅な値引きは厳しいと思います。
最低でも年間数十棟、できれば100棟以上の建築実績のあるメーカーのほうが自由度が高いです。
建築数が多いという事はそれだけ仕入れの量も多いので、設備メーカーなどに対しても価格交渉力が高いです。
仕入れが安くなるともちろん売値も下げやすい。
あとは家自体をプラモデル化(仕組み化)していて、精度の高い家を最小限の努力で効率よく建てれるよう配慮されている可能性が高いです。
一般的に、メーカーの規模が大きくなればなるほど、この傾向が高いとみて間違いありません。
少ない家を一軒一軒丁寧に仕上げている小規模メーカーにもそれなりの良さはありますが、
厳しい見方をすれば古いやり方で非効率かつ高コストであるとも言えます。
相見積もりをやるからには、そこそこの規模のメーカーを選んだほうが交渉がスムーズに進むと思いますし、あなたの選択の自由度も高くなると思います。
まとめ
今回は注文住宅でも相見積もりが可能という点について話してきました。
最後に要点をまとめておきますね。
・注文住宅でも相見積もりは可能!
・まずは仕様をできるだけ同じにするべし。
(仕様変更による価格調整)
・次に純粋に値引きを求めるべし!
(相見積もりによる価格調整)
・概算でもいい、色んなメーカーから見積もりを貰いましょう。
(相場を知る意味でも最低限ここはやっておきたいところ)
・ある程度お金をかけられるなら競争見積もりもアリ
・相見積もり比較するならそこそこの規模のメーカーがオススメ
いかがだったでしょうか?
相見積もりは決してラクではない根気のいる作業ですが、やるだけの価値はあると思います。
あなたも是非チャレンジしてみては、どうでしょうか?