吹き抜けってオシャレですよね!
・高い天井
・開放感のある空間
・高い窓から降り注ぐ陽光
せっかく注文住宅でマイホームを建てるからには、賃貸住宅では味わえない”吹き抜け”という夢をかなえてみるのも良いかもしれませんね。
我が家も例外なく、間取りを考えるときに吹き抜けを作るかどうかでものすごーく悩みました。
しかし結果的に吹き抜けは採用しませんでした。
なぜなら吹き抜けには上記のようなメリットがある反面、以下のようなデメリットも存在したからです。
・冷暖房の効率が下がる
・2階のスペースが狭くなる
・掃除やメンテナンスが大変
・音や臭いが筒抜けになる
特に普段メインで過ごすリビングに吹き抜けを作ると、これらのデメリットを100%食らった生活を受け入れることになります。
なので両方の良いとこ取りをしたい人は次にこう考えると思うんです。
リビングをやめて玄関に吹き抜けを作ればいいんじゃね?
玄関なら普段長時間過ごさないので多少のデメリットがあっても気にならないんじゃないか?
それでいて”吹き抜け”は実現できるので開放感があって明るい空間を演出することもできる、と。
何を隠そう僕もその一人でした。
しかしそれでも、吹き抜けは採用しませんでした。
その理由はここまでお伝えしてきた「ごくごく一般的なデメリット」とは次元の違うデメリットがあることに気付いたから。
ちょっと光熱費が余分にかかるとか、2階の間取りに制限が出るとか、そんなのが可愛く思えてさえきます。
個人的にはね。
という事で今回は、玄関に吹き抜けを作ることによって生まれる一般的にはあまり語られないデメリットを”虫”という観点からあなたに問いかけてみたいと思います。
それではいきましょう。
玄関に吹き抜けを作るのは危険??
もしあなたが玄関に吹き抜けを作ろうっかなーと考えているとしたら、決断する前にとりあえずこの記事の内容を読んでみてください!!
玄関の吹き抜けは危険かもしれませんよ。
というのも、玄関って家の中で一番虫が入ってきやすい場所だからなんです。
玄関から虫が入ってきた時、吹き抜けがあると一気に家の奥深くまで虫の侵入を許してしまうことになります。
小さい虫なら見えないのであまり気にならないかもしれませんが、もし大きい虫なんかが入ってきて、しかも手の届かない玄関吹き抜けの天井とかに居座られたらそれだけで落ち着かないですよね??
吹き抜けと2階の寝室が繋がっていたりすると更にヤバイです!
リラックスしてゆっくり寝るはずの寝室に虫が入ってきたらもう最悪ですから。
このように吹き抜けがあることで、玄関という家の入り口から寝室などの二階居室部分(家の最深部)まで、一気通貫でワープできる経路が確立されてしまうんです。
これはイケてない。
そもそもですよ、一般家庭の玄関なんてそんなに広くないので吹き抜け作っても開放感なんてあまりありません。
住んでみると分かるんですけど玄関でいちいち上なんて見上げないですから(笑)
それに玄関はゴミを仮置きしたり外で使う道具やおもちゃを置いたりと、何かと汚れやすく匂いやすい空間です。
そんな空間と家の最深部の居住空間をつなげるのも微妙じゃないでしょうか。
さらにさらに、玄関の土間は他の場所に比べて断熱性能が低く冬場冷えるので、空間が広いと冷えやすく温まりにくく他の部屋との温度差が大きくなって不快指数がUPしてしまいます。
以上の理由で玄関に吹き抜けを作るのはオススメしません。
玄関は一番虫が侵入しやすい??
最近の家の玄関ドアって開けるときドアが重たくないですか?
「ブワッ」という感じで風が動くような、そんな感触を感じたことのある人も多いでしょう。
これがまぁまぁ曲者なんです。
あれって何が起きているかというと。
ドアを開けた時にドア周辺の空気が一気に家の中に吸い込まれているんですね。
というのも、最近の住宅は法律により24時間換気が義務付けられています。
(みなさんの家も各部屋に空気の吸入口があって、トイレや風呂場の換気扇から排出するようになっているハズです。)
するとどうなるかというと。
家の中の気圧が外の気圧より低くなっていることが多いんです。
空気は気圧の高いところから低いところに流れるので、玄関ドアを開けた瞬間にドアの外にある空気を一気に家の中に吸い込みます。
そこに虫がいたら・・・
当然一緒に吸い込みますよね。
特に夏場なんかは問答無用で大量の虫が発生しています。
玄関のポーチライトをつけっぱなしにしている人なんか特にヤバいですよ!!
網戸は1mm未満の網目とかで勝負している世界なのに、玄関は人が出入りすることのできる隙間がドアを開けるたびに生まれています。
しかも外から中に空気を吸い込んでいる。
どれだけ虫が入ってきやすいか容易に想像できるでしょう。
理想的な玄関とは
ある程度玄関に虫が入ってくるのは防ぎようがありません。
日常的に人が通れる大きさの隙間が生まれていますし、空気の流れも家の中に向かって流れるので、機密性の高い家であればあるほど小さい虫なんか余裕で吸い込まれてしまうでしょう。
玄関に虫が入るのはしょうがない。
とすれば、玄関に入ってきた虫をそこでせき止めてくれる、被害を最小限に食い止めてくれるのが理想的な玄関という事になります。
そのためにも”玄関の空間は独立して切り離すことのできる空間”であるべきなんです。
宇宙船のエアロックとか、食品工場の風除室をイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
具体的にどうするのがいいかというと
・玄関にあるドアは玄関ドアとリビングなどに繋がるドアの2ヶ所のみ
・吹き抜けや他の部屋に繋がる隙間や窓などが無いこと
この2つを満たしていればOKでしょう。
吹き抜けがあって、開けっ放しの寝室の窓とかあるともう最悪ですよ。
それに高い天井に止まった虫はそうそう簡単に排除できませんからね。
我が家の間取りをご紹介
ここでは我が家の間取りを紹介しながらポイントにつて解説していきたいと思います。
まずは間取りを見てください。
我が家は玄関の上に二階部分が無く、玄関の空間が独立しています。
なので勿論吹き抜けがありません。
玄関入って正面に大きい窓、シューズクローク部分に小さい滑り出し窓がありますが大きい窓はFIX窓で滑り出し窓は外としか繋がっていませんので玄関に入ってきた虫が他の部屋に侵入するにはリビングに繋がるドアを通っていくしかありません。
この構造が風除室としての役割を果たし、虫の侵入を食い止める役割を果たしているわけです。
さらに言うと、リビングから2階に上る階段にもドアがついています。
このように玄関から2階にアクセスするまでに2ヶ所のドアを突破しないといけません。
また、リビングの入り口から階段までの距離も長いため、1階部分で侵入してきた虫が2階に行きづらい間取りになっています。
この間取りのお陰もあってか、住み始めて1年半、夏も2回経験しましたが2階で虫がぷ~んと飛んでいるのを目にした記憶がないぐらいです。
まとめ
今回は玄関に吹き抜けを作ることの危険性について、一般的なデメリットではなく”虫”という観点からその危険性を皆さんにお伝えしてきました。
吹き抜けには一般的に以下のようなデメリットがありますが、この4つめの「音や臭いが筒抜けになる」と同時に「虫も筒抜けになる」といった耐えがたいデメリットが生まれてしまいます。
・冷暖房の効率が下がる
・2階のスペースが狭くなる
・掃除やメンテナンスが大変
・音や臭いや虫が筒抜けになる
このデメリットを許せる人はいいですがそうでない場合は吹き抜けは作るべきではありません。
僕の考える理想的な玄関は、玄関の空間とその他の空間をつながないこと!
具体的には以下の2つの条件を満たす玄関です。
・玄関にあるドアは玄関ドアとリビングなどに繋がるドアの2ヶ所のみ
・吹き抜けや他の部屋に繋がる隙間や窓などが無いこと
現代住宅は家の中の気圧が低いため、ドアを開けたときに外の空気と一緒に虫までも家の中に吸い込んでしまいます。
もし玄関が吹き抜けで寝室とか二階のホールにつながっていたら、一気に家の深部まで虫の侵入を許してしまいます。
これはイケてないですよね。
虫は玄関でせき止めましょう!!
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。