マイホームの収納について考える

間取りのこと

マイホームを建てるメリットの一つに、好きな位置に好きなだけ収納を作れる事があります。
適材適所の収納があるとあなたの日常から「生活感」が消え、スッキリした落ち着いた空間が生み出されます。
リビングやダイニングで一杯のコーヒーを飲むそのひと時が、まるでカフェにいるかのような錯覚すら覚える事でしょう。

収納は家を考える上でめっちゃ大事!!

借家に住んでいる人なら誰しも、収納に物が入りきらずに部屋に溢れてしまって困った経験があるのではないでしょうか?
賃貸を前提に作られる家は、安く作るために収納があまりない家が多いです。
今回はマイホームの収納について、その理想像を考えていきたいと思います。

それではいきましょう!!

玄関はその家の顔です。
毎日の出入りはもちろん、誰かが訪ねて来た時も玄関に入った瞬間に第一印象が決まります。
普段、長時間玄関で過ごすことはあまりないとは思いますが、質の高い毎日を過ごすためには玄関の空間づくりはとても重要。

僕はアパート時代、玄関にものすごい不満を持っていました。
その原因は、奥行きが短くて靴をしまうことが出来ない靴箱と、収納のない狭い玄関。
自然に靴があふれかえり、出入りするのも一苦労という状態でした。

朝出かける時や仕事から帰ってきた時のほんの一瞬ではあるんですが、こういうちょっとしたイライラが毎日の人生の質を下げてしまっていました。
(最近妻に言われて気づいたんですが、どうやら僕って結構神経質みたいです(笑))

日常のちょっとした事にもストレスを感じてしまう僕。。。
そんな僕だからこそ、多くの人にとって最もストレスを感じない毎日を実現できる家を提案出来るんじゃないかと思うんです!
そんな僕が考えた玄関がこちら!

ポイントは「見えない大型収納」です。
収納スペースと玄関スペースを完全に分離し、引き戸で区切ってみました。

引き戸を閉めれば「本当に何もない玄関」が演出できますし、その引き戸の裏には土間収納、大型靴箱、ハンガーポール付きフリー収納スペースを備えたプライベート玄関があります。

プライベート玄関側に靴をはじめ様々な雑多なものを収納することで、普段人が通るメイン玄関をスッキリさせることができます。
玄関に雑多なものがないと、朝出かけるときや夜帰ってきたときに視覚的に余計なノイズが入ってこなくなりますのでとても気持ちがいいです。

靴箱は靴のみならず、縄跳びなどのちょっとした遊び道具や工具など、外で使って汚れるような物を置いたりもできますので大きめにとっています。
土間部分には今は娘の自転車や外遊びのおもちゃ、家の中のDIYで使う脚立なんかを置いています。

玄関は主に「外の物」をしまう収納。
家の中の場合はそれぞれの部屋に収納を取れますが、庭に倉庫やガレージを作らない人は外回りの物を全部玄関で受け止めてやる必要があります。

それなりに広く取っておいて損はないスペースかと思います。

あと、ハンガー部分にはコートなどのアウター類を、その下には災害時の持ち出しバッグを常備しています。

靴箱はウッドワンのエラボというキット商品を採用。
これ、棚板が樹脂でできているのでとっても軽く、汚れたら水洗いできるのが良いところ。
家は靴箱ひとつ取っても多くの選択肢がありとても悩みましたが、やはりメンテナンス性を重視してエラボを採用しました。
ちなみに、出し入れがしやすいように靴箱自体には扉は付けていません。

このように「見えない大型収納」を作る事で、見た目と機能性を兼ね備えた玄関スペースを実現しています。

家のどこかに大型の本棚を!

雑誌や本はどこのご家庭にもあると思います。
こういった本類を、一ヶ所にまとめて収納できるように作り付けの本棚があるととてもスッキリします。
後から本棚を買って置いても良いですが、やはり作り付けの方がスペースを無駄なく使えますし、値段もそれほど高くはありません。

ちなみに我が家では可動棚を使って本棚スペースを実現しています。

メーカーによって値段は違うでしょうが、大体棚一枚で3000円程度が相場だと思います。
可動棚であれば高さも自由に変えれますし、本以外のAV機器や小物なんかを置くことも可能です。
可動棚を使った本棚は家との一体感もありますし、床面から天井までをフルに使うことが出来るので本当にオススメです!

このようにテレビ裏に空間を設けてウォークスルー構造にし、その左右に可動棚で作り付けの本棚を実現しています。
テレビの真裏にはレコーダーやプレステなどの機器を置いたりもしています。

家中の本や書類が基本的にここの本棚にあるので、「あれどこ置いたっけなぁ~」と探し回ることもありません。
読みたい時に持っていって、終わったら返すといった「家の中の図書館」的な場所になっています。

夜、寝室に行く前に子供がパジャマ姿で「今日はどれ読もうかなー」って探している姿はかわいいですよ(笑)

キッチン近くの壁にマガジンラックを!

最近は料理をする時にレシピ本を見る人がとても多くなっています。
そんな時にキッチン近くによく使うレシピ本や雑誌などを収納しておけるととても便利です。
キッチンと本棚が近くにある場合はいらないかもしれませんが、離れている場合は是非作ってみてください。
ちなみに我が家ではキッチンの真横にマガジンラック2段とリモコンニッチを組み合わせて作っています。

↓こんな感じ。


2段あるとゆったり隙間を空けてオシャレに置いても雑誌4冊は収納できますし、複数のリモコンやモニター関係を一か所に集める事で見た目もスッキリします。
本や雑誌も使いたい時にサッと取れるのでとても便利です!

押入れのドアは全開にできるタイプがGood!

和室に押入れを作る人も多いでしょう。
押入れには布団や座布団を始め、日用品や子供のおもちゃまで色々なものが収容できます。
この押入れのドアをちょっと工夫すればさらに使い勝手が良くなりますので紹介しますね。

まず、ごく一般的な押入れドアをイメージしてもらいたいんですが、大体が引き戸の、左右互い違いに開くタイプではないでしょうか。

右を開ければ左が閉まり、左を開ければ右が閉まるといった具合に、半分しか開かないドアが付いている事でしょう。

これを、両方一気に開けられるドアにすることで物の出し入れがとてもやりやすくなるんです。
参考に我が家の押入れ部分の間取りを載せておきます。


このように、押入れの横にもう一つ収納スペースを作り、扉は三連引き戸で共通化しています。
なので扉を向かって左側に全開に開けると、押入れ部分が全て丸見えになるんです。
これ、布団とか大きな荷物をしまおうとした時にとっても便利。

半分しか開かない押入れだと狭いところに大きな布団を押し込まないといけませんが、扉が全開になれば布団を横向きでそのままスッと収納することが出来ます。

これは何気にめちゃめちゃストレスフリーなので出来る人はみんなやった方がいいと思います!
特に和室で寝る予定で、毎日布団を上げ下げするような場合は必須なんじゃないでしょうか!

間取りの関係でどうしても引き戸が厳しいという人は、見た目さえ許容できるならいっそ両開きの折れ戸なんかもアリかと思います。

半地下やロフト収納は使いづらい

展示場を巡ったり間取りを検討していると、半地下室やロフト収納という物を一度は目にすると思います。
天井裏や床下の空いた空間を有効利用し、天井の高さを低くすることで居室とはみなされない(固定資産税のかからない)効率的な収納を作れますよ、という提案。

これ、すごい新鮮で斬新なアイデアに見えるんですが絶対にオススメしません!

一度住めばわかるんですが、収納場所へ行くのにハシゴや階段があるとめちゃくちゃ使いにくい!!
特に、大きい荷物を持っている時なんかは落としたりバランスを崩しそうになって超危険です!
また天井高が低いのでずっと中腰。
これも超キツイです。

若いうちはパワーでカバーできるかもしれませんが、歳をとって足腰が弱くなったりするともう利用価値のないストレス空間にしかなりません。

実際、僕が住んでいた賃貸物件にはロフトも半地下もありましたが本当に大変でした。
最初の頃は面白がって色々収納したり書斎風に使ったりもしてましたが、一年もせずに嫌になって全く使わなくなりました。

特に、ロフトはちょっと楽しいだけで、実用的なメリットはほぼありません!
ノリや勢いで作ろうとしている人はもう一度本当に必要かどうかをよーく考えてみましょう!!

モデムなどの通信機器置き場を考えておく

現代は多くの人が自宅にインターネット回線をひいていて、モデムや無線LANの機器があると思います。
これらの機器って、必然的にLANのコンセントが付いている近くに置くことになりますよね。

この置き場所でストレスを感じたことってないでしょうか?
僕はめっちゃあります(笑)

昔僕が住んでいた家はとにかく場所が最悪で、リビングドアを開けて入ってくる通路上の下の方にLANのコンセントがあり、しかもクローゼットの折れ戸を開けたら干渉する位置でした。
最初の頃はモデムをカゴに入れて床に置いていたんですが、うっかり蹴ってしまったりして、最悪光ケーブルが断線してインターネットに繋がらない!なんて事も起こりました。

ああいう機器って、机や床の上に置くと一気に雑な感じになります。
出来れば隠したいですよね。

注文住宅ならLANコンセントの位置も、モデム専用の置き場所を作る事も可能です。
具体的には天井付近に専用の置き場所を作ったり、納戸の中に隠すとGoodです!

我が家も二階の納戸の中に隠すようにしています。

各階に奥行きのあるものをしまえる収納を一か所はつくる

クローゼットに布団はしまえません。
頑張ればいけるかもしれませんが、ちょっと奥行きが足りないですよね。
またホームセンターなどで売っている長い収納ボックス。
↓こんなやつ

これも奥行きがないとムリです。
この様に、長い物を収納するニーズって意外とあります。

家全体の収納を考える時、フロアに一か所は長い物を収納できる場所を作っておくと色々と融通がきくのでオススメです!

例えば一階に和室がある場合は押入れがあるので、あとは二階に納戸を作る様にすれば良いでしょう。

日用品や掃除道具は絶対に隠す!

ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品、それから掃除機などは一気に生活感を出してしまうアイテムです。
こういった生活感を出すアイテムは収納の中にしまって見えないようにするのがGOODです。
最近はコードレスの掃除機が多く、収納時に充電する事になるのであらかじめ置き場所を決めてコンセントも付けるようにしましょう。

我が家ではダイソンの掃除機を使っているんですが、専用のスタンドを収納の中において立て掛けるようにしまっています。
掃除機を直接壁掛けにしてもいいかもしれませんね。

まとめ

ここまで家の収納のポイントについてみてきました。
このポイントを押さえておけばストレスの少ない、生活感のないオシャレな空間づくりができると思います。

最後にもう一度要点をおさらいしておきますね。

・玄関収納は見えない大型収納がGOOD!
・家のどこかに図書館(大型本棚)を作ろう!
・キッチン近くには料理本を置けるマガジンラックを!
・押入れのドアは全開に出来るように!
・半地下やロフト収納は使いづらい
・モデムなどの通信機器置き場を考えておく
・各階に奥行きのある収納を一か所は作る
・日用品や掃除道具は絶対に隠す!

いかがだったでしょうか?
全部は無理でも、出来るものは取り入れていってもらえればと思います。

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