太陽光発電つけたいけど、今さら感あるよなぁ・・・
買取価格も下がってるし、つけても損するだけじゃ・・・
こういう考えの方、今回の記事はぜひ読んでいって下さい。
太陽光発電はこれまで、FIT(固定価格買取制度)を利用した
「儲けるために付ける」
という考え方が主流でした。
でもこれからは、FITを活用するのはもちろんとして、電気の使い方や蓄電池などを組み合わせた
「損をしないために付ける」
といった考え方も必要になってきているんじゃないかと思います。
という訳で今回は、
『自宅に太陽光発電持っていないと後悔するかもしれませんよ』
という趣旨で話していきたいと思います。
コレを読めば、太陽光発電を持っておくことの必要性と、そのお得な使い方が分かるようになります。
不確定要素の多い時代です。
外部要因に振り回されて消耗しないためにも、ぜひ最後まで読んでいって頂ければと思います。
それではいきましょう!
太陽光発電を持っていないと損をする時代が来るかもしれない
まず初めに結論からお伝えしましょう。
『将来的には太陽光発電を持っていない人が損をする時代が来るかも?』
僕はこう考えています。
なので少しでも余裕のあるうちに、太陽光発電を導入して選択肢を増やしておいた方がいいんじゃないかなーと思います。
太陽光発電をつけておいた方がいいと思う理由は以下の3点。
・売電収入が得られる
・上がる電気代に対処できる
・レジリエンス強化
そして太陽光発電を導入したうえでお得に使う方法は、
電気を買う単価と売る単価を比較して。
・買電単価>売電単価の場合は自家消費
・買電単価<売電単価の場合はとにかく売る
といった行動をとる事です。
とはいえまぁ、ここ数年FITの売電単価は激下がりしてますよね。
ぶっちゃけ買電単価のほうが高いケースが多いです。
なのであまり手間暇かけたくない場合は、
『細かいことは気にせず積極的に自家消費!』
といった感じで使っていけばいいと思います。
それでは、太陽光発電をつけておくメリットについて順番に詳しく見ていきましょう。
太陽光があれば、発電コストゼロ円で売電収入が得られる
太陽光発電を入れることで得られる経済メリットの1つに、
「売電による収入」
があります。
FIT(固定価格買取制度)と言われるものですね。
年々買取の単価が下がってはいますが、機器費用もそれなりに下がっているので、まだある程度の収入は望めます。
機器設置費用やランニングコストを考えると厳密には発電コストゼロ円ではありませんが、石炭火力やLNGなどと違って、発電に要するエネルギー(燃料)の調達コストがゼロ円です。
これは後々大きなメリットになるんじゃないかと思います。
今現在、世の中はインフレ傾向です。
物の価値が上がっているので、当然発電のための燃料費も高くなっています。
最近だと、円安がさらに拍車をかけていますよね。
インフレや円安で発電コストがどんどん上がる。
この流れが変わらない限り、これからどんどん発電コストは上がる。
ひいては電気料金も上がる可能性が高いです。
そんなトレンドの中で、
・世間の発電コストが上がっても、ソーラー発電の発電コストは一定。
・そしてソーラー発電を自分で持っている。
これは大きなメリットなんじゃないでしょうか?
また、FIT終了後も安い単価ではありますが電気を買い取ってくれますし、そのタイミングで蓄電池を入れて完全自給自足を目指してみるのもいいと思います。
蓄電池があれば、電気を買うことを最小限まで抑えたり、災害時のレジリエンス(耐性)を高めたりと、色々メリットが生まれます。
この辺りはあとで詳しく解説しますね。
太陽光があれば上がる電気代に対処できる
続いてはコチラです。
太陽光発電を入れることで得られる経済メリットのもう一つに、
「買電を減らすことによる支出抑制」
があります。
ソーラーがあれば自宅で電気を作ることが可能です。
そして、その電気は自宅で使うことが可能です。
ソーラーで作った電気を使えば使うほど、電力会社から買う電気は少なくなります。
この経済効果が意外と大きいんです。
FITの価格下落で、電気を売ってもあまり儲からなくなってきています。
反面、電気代は上がり続けていますので、
『これからは売るよりも積極的に自家消費する!』
こういう感じでシフトしていけばいいんじゃないかなーと思います。
それは分かった。でもウチは日中ほとんど家にいねぇ。。。
自家消費するにも限界がある・・・
こういう人は、蓄電池の活用も視野に入ってきます。
蓄電池があれば、昼間に発電した電気を貯めておいて夜使うことが出来ます。
もっと正確に言うと、「電気代が一番高い時間帯に使うことが出来ます。」
・電気を貯めておいて好きな時間に使える
・一番高い時の電気を買わなくてよくなる
電気代が上がるほど、このメリットは大きくなるでしょう。
正直まだちょっと高い蓄電池ですが、買うことを前提に準備をしておいてもいいんじゃないかなーと思います。
太陽光があれば災害時のレジリエンス(耐性)が高くなる
太陽光発電を付けておきたい最後の理由はコチラです。
『災害時のレジリエンス(耐性)が高くなる』
停電しない日本。この概念が崩れる日が来るかもしれませんよ。
今の日本って、基本的に停電はほとんど起こりませんよね。
電力会社が高度な配電管理システムを作っていて、仮に電線の事故があっても自動でその区間を切り離し、別の電線から電気を送るような仕組みになっています。
発電だってそう、電気は需要と供給が大きくずれると停電する恐れがあるので、日々世の中がどのぐらい電気を使うのか?どのぐらい発電すればいいのか、を調整しながら高度な運用が行われています。
そしてそれらの高度かつ複雑なシステムを安全に使い続けられるように、日々様々なメンテナンスを行っているでしょう。
でもよくよく考えると、これらを維持するのってめちゃくちゃお金かかると思いませんか?
いまこの前提が崩れつつあります。
電力自由化により、大手電力会社から顧客の離脱が進んでいます。
そりゃあ、みんな少しでも安いところと契約したいですもんね。
僕たちユーザー目線ではそれでいいんですが。
もう少し視野を広げて大きい視点で見るとこんな弊害も出てくるんです。
①高度な設備維持には高いコストがかかる
↓
②独占事業なら採算が安定するので、十分な設備投資や余裕を持った運営ができていた
↓
③電力自由化により顧客離脱、電力会社の収支悪化
↓
④当然コストカット、ギリギリの運営になる。
↓
⑤停電が起こっても今までのような迅速な対応、安定感は期待できなくなってくる
・顧客の離脱
・最近の世界情勢不安や円安により発電コストのUP
・脱炭素や電源分散化による配電線系統の管理複雑化
どう考えても大手電力会社にはかなりの逆風が吹いています。
直近(2022年3月)では、大手電力会社の決算は軒並み悲惨なものでした。
赤字:東北電力、中部電力、北陸電力、中国電直、四国電力
減益:北海道電力、東京電力、関西電力、九州電力、沖縄電力
電気料金の値上げなどで収益改善を頑張る傾向にはありますが。
・電気代上がると僕たちも被害を被る
・それでも今までのような「何があっても電気を届ける!」がいつまで担保されるか分からない
といった不安要素もあります。
少し暴論ですが、このままマイナス方向に極ブレすると。
『日本各地で停電が頻発する』
こんな未来もあるかもしれません。
さて、そんな最悪の未来がやってきたときに、自宅に太陽光(ソーラーパネル)が付いていたらどうでしょうか?
自分の家に発電所を持っていれば、停電のリスクはかなり下がります。
屋根で作った電気を自分の家で消費するので、配電線が不安定になっていようが電柱が倒壊していようが関係ありません。
もちろん、ソーラーは晴れている昼間しか発電しないので蓄電池などの設備との組み合わせが必要にはなりますが。
それでも選択肢が多い状況は安心と言えますよね。
そこそこの採算が取れるのであれば、太陽光発電や蓄電池の導入を検討してもいい。
今はそういう状況になりつつあるんじゃないかと思います。
太陽光発電をお得に使う方法
最後に、太陽光発電をお得に使う方法について触れて終わりにしたいと思います。
太陽光をお得に使うための考え方はシンプルです。
『買う電気の単価と、売る電気の単価を比較してお得になる方を採用する。』
売った方がオトクなら売る。使った方がオトクなら使う。
コレだけです。
具体的には、
【買電単価>売電単価】の場合
出来るだけ自家消費。
エコキュートなどの湧き上げ時間を昼間にシフト。
【買電単価<売電単価】の場合
出来るだけ売る。
晴れている日中はあまり消費しないよう意識しましょう。
ちなみに、2022年度の10kW未満の売電単価は17円です。
17円以下で電気を買える場合は積極的に電気を買う。
そうでない場合はできるだけ自家消費する。
家電のタイマーなどをうまく使って、家庭内での電気の使い方を工夫するといいと思います。
とはいえまぁ、ここ数年FITの売電単価は激下がりしてますよね。
ぶっちゃけ買電単価のほうが高いケースが多いです。
『なので細かいことは気にせず積極的に自家消費!』
これも一つのシンプルな結論だとも思います。
ソーラーがある事で買わなくてよくなる電気代分だけでもまぁまぁの経済効果が見込めますからね。
今後電気代が上がったりすると、ソーラーがある事による経済効果は更にUPしていきます。
電気代は今後も上がる可能性が高いので、今のうちにソーラーを検討しておいた方がいいんじゃないかなーと思います。
まとめ
今回は「太陽光(ソーラー)発電を持っていないと後悔する時代が来る!?」と題しまして、太陽光発電をつけておいた方がいいと思う3つの理由と、お得に使うための方法について解説してきました。
最後に改めて要点を整理しておきましょう。
太陽光発電をつけておいた方がいいと思う理由は以下の3点でしたね。
・売電収入が得られる
・上がる電気代に対処できる
・レジリエンス強化
そして太陽光発電を導入したうえでお得に使う方法は、
電気を買う単価と売る単価を比較して。
・買電単価>売電単価の場合は自家消費
・買電単価<売電単価の場合はとにかく売る
といった行動をとる事です。
売電単価もかなり下がっているので、あまり手間暇かけたくない場合は、
『細かいことは気にせず積極的に自家消費!』
でも十分でしょう。
太陽光発電はこれまで、FIT(固定価格買取制度)を利用した
「儲けるために付ける」
という考え方が主流でした。
でもこれからは、FITを活用するのはもちろんとして、電気の使い方や蓄電池などを組み合わせた
「損をしないために付ける」
といった考え方も必要になってきているんじゃないかと思います。
ソーラーも蓄電池も、導入には安くないお金がかかります。
でも。
それらを持っていないと、インフレや電気代高騰などの外部の変化をそのまま受け入れなければいけない。
そういう状態になるのもまた事実です。
・FIT(固定価格買取制度)は条件が年々悪くなっていますが
・電気代が上がってソーラー発電の採算性は少し良くなっていく傾向です
・設備の導入費用も年々安くはなっていくでしょう
コレを気に、一度見積もりをもらうなどして相場観の把握や、採用の検討をしてみてはいかがでしょうか?
今回の内容は、あくまで僕個人の見解です。
コレが絶対正解!なんてつもりは全然ありませんのでその点を誤解しないようお願いしますね。
将来どうなるかはもちろん誰にも分かりませんが、1つの未来予測、ビジョンとして参考にして頂ければ嬉しく思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。