ピットリビングって超オシャレですよね!
ピットリビングとは「一段下がったリビング」のこと。
空間にメリハリも生まれますし、あの包まれるような居心地の良さは実際に体感しないと分かりませんよね!
床がただ一段下がるだけで発生する、何とも言えない心地よさ。
それはもう他に類を見ないくつろぎ空間を僕たちに与えてくれます。
巷では「ローリビング」とか「ダウンフロア」なんて呼ばれていたりもしますね。
リビングは家で過ごす時間の多くを占めているので、他の場所を後回しにしてもリビングはこだわりたい!
こう考えている人も多いと思います。
そうしてリビングのあれこれを考えていると、いずれ「ピットリビング」というキーワードに行き着きます。
僕もピットリビングの存在を知って、実際にモデルハウスを見に行った時はめちゃくちゃテンション上がったのを覚えています。
でも、我が家ではピットリビングを採用しませんでした。
今回は我が家が「ピットリビング」を採用しなかった3つの主な理由と、ピットリビングを採用することで後悔しそうなポイントを徹底的に書き出してみたいと思います。
もしあなたが今、ピットリビングに憧れているとしたら。
今回の記事は「あなたの家づくりの後悔」を1個減らすための助けとなるかもしれません。
ぜひ最後まで読んでいって下さい。
それではいきましょう!
我が家がピットリビングを採用しなかった3つの理由
まず初めに結論をお伝えしましょう!
我が家がピットリビングを採用しなかった主な理由は以下の3つです。
・掃除がめんどう
・段差ができる、つまづく
・我が家のコンセプトと相性が悪かった
他にもたくさんありますが、大きな理由は上記3点です。
この3つの理由については後ほど詳しく解説していきますね。
ちなみに我が家のリビングはこんな感じです。
では、タイトルでも宣言した通り、ピットリビングを作ることで後々後悔しそうなポイントを徹底的に洗い出していきたいと思います。
(一部上記理由とも被ります。)
・バリアフリーじゃない
・つまづいたり転んで怪我の恐れ
・年取って足腰が弱ってくると大変
・赤ちゃんや子供がいる家庭は特に気を遣う
・掃除がめんどう
・角にほこりがたまりやすい
・お掃除ロボットで一括掃除できない
・模様替えがやりにくい
・間取りに制約が生まれる
・回遊動線との相性が悪い
・ソファーや家具の収まりが悪くなる
・サイズオーダーの家具は超高い
・お金かかる(コストアップ)
・床下のメンテナンスがしにくくなる
・床暖房が設置できないケースもある
・床下の断熱構造に影響が出るケースもある(寒い)
・長期優良住宅が取れない場合あり
・対応できないハウスメーカーもある
こんな感じですかね。
同じようなことを言葉を変えて言ってる感もありますが・・・(笑)
改めて見ると、転倒してケガするとか、時間と手間をかけて掃除してやらないといけないとか、日常生活でストレスを感じそうなデメリットが結構多くないでしょうか?
対して、ピットリビングを採用することで得られるメリットって、「居心地」とか「安心感」、「オシャレさ」っていう「見た目や体感」なんですよね。
メリットはフワッとしているのに、デメリットはリアルですよね?
・生まれたばかりの子供が段差から落っこちてケガをしたらどう思います?
・自分がヨボヨボ老人になって転んで、そのまま寝たきりになったらどうします?
・あなたは一生、ピットリビングを自分で掃除orお掃除ロボットをヨイショッと抱えて置いてやります?
これもう実害レベルですよね?
このように得られるメリットに対して、デメリットが多すぎる!大きすぎる!
「メリットはフワッとしているのに、デメリットはリアル!」
それがピットリビングではないでしょうか?
ここからさらにダメ押し!
冒頭で述べた我が家がピットリビングを採用しなかった主な3つの理由を一つづつ詳しく見ていきましょう。
掃除がめんどう
まずはコレ。
何といってもコレ。
ピットリビングを採用すると間違いなく掃除はめんどうになります!
段差があるのでお掃除ロボットは降りられませんし登れません。
という事はあなたに残された選択肢は2つ。
①ハンディ掃除機でピットリビング部分を自分で掃除。
②お掃除ロボットを抱えて持って行って、ピットリビングだけを掃除。
どちらも時間にしたらそれほど大したことは無いかもしれません。
でもよく考えてみて下さい!
掃除って一生続くんですよ一生。
たとえ一回の掃除にかかる手間が5分だったとしても。
週に2回掃除するとすれば一生で24,000分もの時間を消費します。
(30歳で家を建ててから80歳までの約50年間として)
24,000分=400時間=16.7日。
たった5分。
たった5分ずつなのに、一生で見るとあなたは丸17日近くもピットリビングの掃除に費やすことになるんです。
あなたが死ぬその瞬間に、
あー俺はピットリビングの掃除に17日も貴重な人生を費やした・・・
なんて嫌ですよね?
もしかしたら将来技術が進んで30cmぐらいの段差を乗り越えるワイルドな掃除機が誕生するかもしれません。
でも、そんな実現するかしないか分からないものに期待して自分の人生の貴重な時間を掃除に費やすぐらいなら。
ピットリビング採用しなくていいや!
お・・・おしゃれは捨てがたいけど・・・
となった訳です。
段差が無ければお掃除ロボットが他のエリアとまとめて一括で掃除してくれます。
我が家では床掃除の大半をお掃除ロボットにお願いしています。
お掃除ロボットがあれば超らくちん!やることは
①お掃除開始のボタンを押す。
②たまにお掃除ロボットを掃除する。
これだけです!
「掃除」という何も生み出さないムダ時間のために人生を消費することの無いよう、ピットリビングは見送りましょう!
捨てがたいけど・・・
段差ができる、つまづく
続いてはコレ。
ピットリビングは床が30cmとか下がっているので、当然段差が出来ます。
段差があるとつまづきます。
ちょっと「おわっ!」ってなるぐらいだったらいいですが、盛大に転んだり足をグキッといっちゃうと切ないですよね。
いやいやいや。そんなお前・・・www
気をつけて歩けば大丈夫やし絶対!
なんて言っていられるのは若いうちだけですよ。
確かに20代や30代なら余裕でしょう。
段差なんて別に気にならないし、どちらかというと個性的なオシャレさを追求してしまう気持ち、超分かります!
でもね、人間の体は思った以上に劣化するんですよ。
僕自身、20代を経験して今では30代後半に突入しましたが、思いのほか身体の衰えを感じています。
若い時でも不注意でつまづくことあるのに、身体が弱ってきたらさらに危険。
基本人間は若返らないので、歳をとるにつれリスクは上がる一方なんですよね。
若い頃は何でもなかったちょっとした段差が、年をとると凶器に変わります。
「老人が転んで腰を骨折、そのまま歩けなくなった・・・」
なんて話聞いたこと無いでしょうか?
また、赤ちゃんや小さい子供がいるご家庭も同様に気を遣います。
実は僕、子供のころ段差でこけて地面で顔を打ったことがあるんです。
歯が下唇を突き破ったキズ、今でもうっすら残ってます・・・
このように段差は日常生活に「不必要なリスク」を生みます。
何も起こらないかもしれませんが、一生後悔する何かが起こるかもしれない。
わざわざお金かけて作った空間で、そんなことになったら悔やみきれないですよね。
という訳でピットリビングは諦めましょう!
一度ぐらいは作ってみたいけど・・・
我が家のコンセプトと相性が悪かった
最後はコレ。
ピットリビングは我が家のコンセプト「回遊」との相性が悪かったんです。
ちょっと何言ってるか分っかんないですね?
こちらの間取りを見て下さい。
我が家のLDKは、水回りスペースなどの裏動線まで含めてとにかく「行き止まり」がありません。
どこからでもどこへでもアクセスできる!
そんな「究極の回遊動線」を意識して間取りを考えました。
絶対に後戻りしたくない!
常に前にすすみ続けたい僕の願望がよく表現されていますね!
この回遊動線において、もしピットリビングを採用していたとしたら。
ちょっと不便そうに見えませんか?
回遊するために段差を上がったり下がったりしないといけません。
玄関からダイニングに行くルートが何だか一本橋のように見えます。
アスレチックハウスを作るんなら良いんですけど、これはちょっといただけない・・・
個人的には、
ピットリビングは奥まった窪地でこそ効果を発揮する!(回遊と相性が悪い)
と思ってます。
回遊動線は現代住宅の「トレンド」でもあります。
「回遊」を意識して間取りを検討されている方も多いのではないでしょうか?
そんな回遊動線のど真ん中にピットリビングがあったとしたら。。。
ピットリビングを境にして動線が分断されてしまいますよね?
(段差による上下運動を「動線の分断」と呼んでいいかどうかはさておき・・・)
この分断によって日常の歩行やお掃除ロボットの効率的な活用など、様々な問題点が発生してしまいます。
データが無いので想像でしかないですが、じつは回遊できることでお掃除ロボットの掃除効率が上がるのでは?とも思ってます。
という訳で、回遊を意識している人はピットリビングを見送りましょう!
悔しいけど・・・
まとめ
今回は「我が家がピットリビングを採用しなかった3つの理由。」と題しまして、ピットリビングを採用することで起こるであろう後悔ポイント、デメリットをとことん掘り下げてみました。
いやー、さんざんピットリビングをディスってしまいましたね。
念のため誤解が無いように言っておきますが。
僕ピットリビングめっちゃ好きですよ!
別にピットリビング自体を悪く言うつもりもありませんし。
ピットリビングを採用している人をディスるつもりもありません。
・もし時間とお金があり余っていて、家政婦さんに掃除とか全部やってもらえるとしたら。
・年を取った将来、ピットリビングを埋めてリフォームする前提だったとしたら。
採用してましたね、ピットリビング(笑)
でも、僕の場合何回考えてもメリットとデメリットの天秤が釣り合わなかった。
ただそれだけのことなんです。
今回の記事を読んでみて、
「それでも俺は、ピットリビングを作りたいっ!!」
こう思われた方は迷わず作ってください!それが正解です!
でも逆に、
「あれ、もしかして思っているほどメリット無いんじゃん?どうしようかな・・・」
と思った方はもう一度深く深く考えてみて下さい。
個人的にはピットリビング大好きです!
「でも自宅につくる必要はないかな、めんどくさそうだし。」というのが我が家の結論でした。
「メリットはフワッとしているのに、デメリットはリアル!」
それがピットリビングです。
今回の記事があなたの、「ピットリビング作るかどうか?」の選択の一助になればうれしく思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。