家づくりをするとき、ホテルライクでおしゃれな寝室にあこがれて、こだわってお金をかける人がいます。
要注意!それ、間違っていますよ!
僕も寝室の間取りを考えていた時、やたらなんでもかんでも盛り込んだ「おしゃれ」で「ホテルライク」な寝室を作ろうとしていた時期がありました。
・造作天井や間接照明
・意匠性のあるスタンドライト
・個性的な壁紙や壁に飾られた絵画
・ちょっとしたテーブルや一人がけのソファ
・寝室映画システム
などなど、洗練されたオシャレな空間を何とかして作れないかと、それはもう色んな方面へ思いを馳せていました。
でも、寝室の本質を考えて考えて考え抜いた結果、
・広さは最小限
・壁紙も普通
・照明も普通
・造作も無し
という、「ホテルライクでおしゃれ」とは程遠い寝室ができました。
でも結果的にコレが正解でした。
実際に住んでみて、その仮説が確証に変わったんです。
僕の考えって間違ってなかったんだ。って思えたんです。
という訳で今回は、寝室の間取りプランやコンセプトを考える時に、最優先で検討するべき項目、お金をかけるべき項目について解説するとともに、その理由についてもお伝えしていきたいと思います。
それではいきましょう!
寝室にお金をかけるのは費用対効果が低い
まず初めに結論です。
寝室にお金をかけるのは、費用対効果が低いので気をつけましょう!
お金をかけるべきは寝具。
そう!ベッドやまくらなんです。
ベッドやまくらを疎かにしたまま、寝室という「箱」、「入れ物」にばっかりお金をかけるのは完全に順番を間違っています。
お金があり余っているなら全部やっちゃえばいいですが、限られた予算内で費用対効果を高めるためには、お金のかけどころを間違うわけにはいきませんよね。
なので巷でよく言われている、
・オシャレな寝室
・ホテルライクな寝室
・おちつく寝室
こういったキーワードは「危険」だと、まずは頭に入れておいて下さい。
よく考えて?寝室で過ごす時間って意外と少なくない?
ちょっとあなたの日常を思い出してみて下さい。
あなたは毎日、寝室で何時間過ごしていますか?
ちなみに僕は10分以内です。
いやいやいや、おかしいでしょ?
6時間ぐらいは寝ているでしょ?
と言いたくなりますよね。
確かに分かります!
もし眠っている時間を入れたら、僕は6時間10分もの時間を寝室で過ごしていることになりますね。
でもちょっと頭を一回転させて発想を転換しましょう!
この寝ている「6時間」。
これって「過ごしている」と言えますかね?
過ごすの定義がどうとか、そんな言葉遊びをするつもりはありませんが。
僕にとっての「過ごす」のイメージは、
・意識があって
・目を見開いていて
・周りの景色や空間を認識して楽しんでいる
こういう状態じゃないかなーと思うんです。
つまり寝ている時間は「無」です。
ノーカウント!
そう考えると寝室で目を開けて過ごすのって、一日のほんの一瞬ですよね。
特に、我が家は共働きで忙しいので、寝室はホントに寝るだけの空間です。
妻と娘は毎日寝る前にベッドで絵本を読んだりもしていますが、それもせいぜい長くて30分とか。
いや、その30分のために高価な照明入れたりおしゃれな造作やりますか?
他の部屋に比べて相対的に過ごす時間が少ない寝室に、限られた家づくりの予算をたくさん割り振るのはちょっと違うんじゃないか?
そういう事が言いたいんです。
あなたの眠りに影響のない部分にお金をかけますか?
寝室で過ごす時間はとても短いとお伝えしました。
それなのにみんな、やたらと見た目にこだわったオシャレな寝室を作ろうとしているんです。
本来お金をかけるべきなのは、眠っている「無意識」状態6時間であるにも関わらず、なぜか起きている「意識的」な状態10分間のためにばかりお金をかけたがる。
冷静に考えるとなんかおかしくないですか?
・オシャレな造作、間接照明だったり
・個性的な壁紙や絵画だったり
・テーブルやソファ、それを置くスペースだったり
いやいやいや、目を閉じて寝ている間にそれが何の役に立ちますか?
もちろんお金に余裕があって、寝る前のほんの一瞬の癒しのためにこれらを導入するっていうのであればいいんです。
オレは寝る前の寝室で過ごす、この10分間の時間をめちゃくちゃ大事にしてるんだわ!
コレが無いとなんかこう、スピリチュアルな部分?そういうもんが切り替わらないわけ!
いい睡眠がとれないんだわ!
こんなタイプの人は、僕の言うことなんて「頭のおかしいやつの戯言」ぐらいに受け流してくれてOKです。
ですが、お金に余裕がないのに、大した理由もないのに、こういう事の優先度を上げちゃっている人がいる。
それは順番を間違っていますよ!っていうことなんですね。
まとめ
今回は、「おしゃれな寝室は費用対効果が低い」と題しまして、最優先で検討するべき項目、お金をかけるべき項目について解説してきました。
僕は冒頭でこう言いました。
家づくりをするとき、ホテルライクでおしゃれな寝室にあこがれて、こだわってお金をかける人がいます。
要注意!それ、間違っていますよ!
大切なキーワードが抜けていましたね。
要注意!それ、(順番が)間違っていますよ!
お金に余裕があれば好き放題やればいいと思います。
今回の僕の意見は、お金がない庶民だからこその、苦し紛れの言い訳なのかもしれません。
ちょっと頭のおかしいやつの、狂った戯言に聞こえるかもしれません。
でも、多くの人にとって家づくりの予算は有限。
これは間違いないでしょう。
予算が有限である以上、最も効果的に満足度を高めることのできるお金の使い方を模索していかなければいけませんよね。
そのためには、その空間の本当の価値を考えること。
寝室の本当の価値とは、
・あなたの目が見える(起きている)状態の時にテンションを上げてくれるオシャレなもの
ではなく
・目が見えない(寝ている)状態の時に睡眠の質をUPしてくれるもの
にあります!
あなたも「目で見えるもの」に惑わされず、しっかりと「目に見えない本当の価値」の部分にお金を使っていきましょう!
具体的なアクションプランとしてはまず、ベッドにお金をかけましょう。
別に100万円とかのベッドを買う必要はありません。
いま使っているものより、ほんのちょっといいのを買ってみましょう。
違いが分かるから!
ちなみに僕が買ったベッドはコチラの記事を参考にしてみて下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
色んな方のリアルな体験談が読めておもしろいので、ぜひ覗いてみてください。